耳飾り

ふと押し寄せたさみしさ
名前も明かさず
頭を撫でて去っていった

日々は満ちた幸せとやわらかな痛みでできている
レコードがまわるよう
ゆっくりと進んでゆく
もっともっと
鋭く鈍い痛みを

針を持って
この身体を刺してゆく
鮮やかな熱を帯び
わたしになる

耳飾りは証
痛みを知る覚悟はできてる

20230122

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