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映画の話「シン・ウルトラマン」

一日に4本の映画をみる無茶を久々にしまして、

・シン・ウルトラマン
・ドラゴンボール超 スーパーヒーロー
・ベイビー・ブローカー
・トップガンマーヴェリック

以上を10時間ほどかけて一つの映画館で見てきました。

今回は、シン・ウルトラマン。
年齢的にはリアルタイムの世代はもちろんないのですが、ゾフィー、ゼットンのオマージュについてはなんとなく再放送でみていたなぁー、世代です。

面白かったといえば、面白かったし、ナンダコレハ感もあり。様々な人が言うとおりのシン・ゴジラのような大パニックにもなることもなく、ウルトラマンや地球外生命体がすんなり許容されていく国、日本。軍事力も資源も乏しく、他国を出し抜くために右往左往し、大国や大陸に取引材料として利用する日本政府。しかし高度な地球外生命体から取引を持ち込まれるのですが、、というお話。

アメリカのヒーロー観とどうしても比べてしまうのですが、アメリカのヒーロー像って、生身の特殊能力者か人間の形をした神のような存在が多いですよね。一方、ウルトラマンは地球外生命体。お話の便宜上、日本を愛してくれるわけですが、これって、自ら勝ち取ったものではなく、与えてくれたものというか、たまたま愛してくれた存在。(この国の政治家をみる目にも通じるような感覚)

誰かのために力を発揮しようとすると、なんとなく叩かれ、出る杭は打たれ、やんわりと力を失っていく。あの感じ。村八分にされたわけではないのですが、”私たち”とは違う、という別なものを見る感覚。しかし、ウルトラマンは地球のために戦ってくれている。こういう自己犠牲の構図って、私より前の世代の人たち好きだよな〜、と思ってみてました。

ヒーローになれなかった、なんにもなれなかった、ただヒーローには憧れる。誰にも御礼や感謝を言われないまま背負って戦うウルトラマン。

この空気や雰囲気にそろそろ、もう取り返しがつかないのかもしれないけれど、みんなのために、誰かのために戦ってくれている存在をリスペクト、感謝の意を表すような雰囲気が作り出せたなら、あの国は何か変わっていくのではないかと思いました。



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