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「The sun and the moon」東京オリンピック記録映画 by藤井風
風さんの才能が、音楽が、のびのびと羽ばたいていく、この世界線が好きだ。
彼の奏でる音一粒一粒が、光となって世界に放たれていく。
光は場所を選ばない。
あまねく照らす。
どこもかしこも。
そんな音楽を、風さんは作りたいんじゃないかな。
誰の光にもなり得る音楽を。
そんなことをふと思った。
2020年にデビューして、そしてその年に予定されていた東京オリンピック記録映画の音楽を担当させていただくという大変光栄なお話をいただきました。
映像に音楽を添える、映像にインスパイアされた音楽を作るという経験は初めてでしたが、
河瀬直美監督の美しく繊細な描写は本当にたくさんのインスピレーションを授けてくださいました。
このドキュメンタリーで監督が描かれている光と影、そして人生の勝利とは何かという問いに導かれるように姿を現してくれたのが、メインテーマの”The sun and the moon” という曲になります。
このドキュメンタリーを目にする方々、そしてこの記録映画が捉えた時代の歩む先が、光の方でありますように。
歌詞はたぶんこんな感じ…?
The sun and the moon,
you win and I lose.
What's the difference,
there's no difference.
Oh, Love,
we'll be trying to find you here inside our heart…
昇る太陽と、沈む月
勝つ君と、負ける僕
何が違うの?
違いなんてないよ
ああ、愛よ
この心のなかに、あなたを見つけようとしています…
追記:
いろいろな意見があって当たり前。
物事には数えきれないほどのいろいろな面があって、視線を注ぐ場所によって、さまざまに違って見えるから。
見る人が大切にしていることも、百人百様だから。
でも、アーティストは、表現者は、自分の軸にもとづいて発信していくしかないんだと思う。
誰かに嫌われるから、誰かに反対意見を言われるから、とそちらを気にしてしまっては、作品の軸がなくなる。
歌全部を聴くまでは、作品を観るまでは、全貌はわからない。
ただ、風さんが歌にしたのは、オリンピックに一生懸命力を注いだ、愛を向けた、ピュアなエネルギーについてなんだと思う。
それ以外のものに、彼が愛を感じるとは思えないから。
心配や懸念も、ファンの愛情の1つだ。
それはそれで、あって良いと思う。
ただ、心配や懸念にエネルギーを注いで、大きくしてしまうことだけは、なんだかいやだなと思う。
フラットに受け入れたい。
風さんがオリンピックの光と影の中に見つけた愛を、素直にそのまま感じ取りたい。そう思う。
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