見出し画像

優しい応援ってこういうこと。藤井風「Workin’ Hard」

TikTokをブンブンスクロールしていたら、偶然聴こえてきた風さんの新曲「Workin’ Hard」。一部だけれど、聴いてしまったら最後、仕事も家事も投げ出して、永遠に聴いていました。全編を聴くまでもなく感動が止まらないので、忘れないうちに最初の衝撃波を書き留めます。
(※おっと、現在は削除されちゃってるようです)

突き刺さるピアノ
重く刻まれるリズム
一拍ごとに心臓を狙い撃ちしてくる

低く喉を鳴らす音
雄の獣のうなり声のようで、思わず息をのんでしまう
ああ、もう、出だしだけで、受け止めきれない

気怠さとビートが融解した歌声
メロディの奥に終始聴こえる息使い
“This is Fujii Kaze”
魅力が無限開放態だ

なめらかに溶け合う日本語と英語
バリバリの洋楽サウンドにのせた文語体
さじ加減が絶妙で、ほかにはないこのバランス感覚が風サウンドの魅力なのだと、熱く語りたくなってくる

斬新な応援歌だ。
気怠そうに「ようがんばっとる」とよしよしされるの、新しすぎん?
「まあ、すわんなよ」「深呼吸してさ」なんて言われたら、一瞬で力みが取れて、楽な気持ちになれる。

がんばれという言葉に、プレッシャーを感じてしまう人もいる。今よりもっと頑張らなくちゃいけないのかと、重荷を背負ってしまう人もいるだろう。

反対に、ありのままの今を認めてもらえると、プレッシャーから解放される。安心して、涙も出てくる。

そんな人の気持ちの深いところを知っている風さんならではのエールなのだと感じた。
けだるくて、ちょいワルサウンドなのに、果てしなく優しいんだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?