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突風!強風!「青春病」弾き語りに惚けた藤井風スペシャアワード2021

スカパーに課金して良かった。まさか『青春病』を弾き語ってくれるなんて…。いきなり登場して賞をかっさらっていくなんて…。

スペシャアワードは報道ステーションと違って見れた方はあまり多くないと思うし、配信で見た方もおかわりできずに悶々としていると思うので、記録を残してみたいと思います。この放送以降に藤井風ファンになって過去の情報を探しまくっている、なんて方にも喜んでいただけたらうれしいな。(めっちゃ長文です)

一番活躍した新人アーティストに認定!

2021年3月8日、日本最大の音楽番組専門チャンネル・スペースシャワーTVが1年を総括する「スペシャアワード2021」が開催されました。

そこに藤井風さんがゲスト出演するとお知らせされたのは、ホールツアーが終わって2週間以上が過ぎた2月17日。当日のライブパフォーマンスはなく後日「アフターライブショー」があるとの記載があったので、何らかの場面でゲストとして登場し、おしゃべりして帰るのかな、くらいの心構えでいました。それがねぇ(ウホッ)

番組がはじまり、最初に発表されたのが「BEST BREAKTHROUGH ARTIST」。もっとも活躍した新人アーティストに贈られる賞です。
YOASOBIやVaundyなどの強豪が揃う中、見事選ばれた風さん。受賞理由は以下のとおりでした。

2020年1月、「何なんwEP」でデビューすると驚くべきスピードで日本の音楽シーンの中心に躍り出た藤井風。…中略… 彼がクリエイトする一筋縄ではいかない中毒性に満ちた楽曲はリリースを重ねるごとに音楽リスナーの注目を集め、また多くの同業者がそのクオリティーの高さに賞賛の声を寄せています。2020年、時代の寵児として圧倒的な存在感を示した藤井風にこの賞を贈ります。

同業者が賞賛したという点に「そーでしょー」とうなずく素人の私。

「何なんw」が流れる中、軽快なステップでステージに登場した風さんはゆったり白シャツ&ジャケットにアンクル丈のモコモコ黒パンツ姿。報ステのラフなスタイリングとは一変して、ほんのりドレスアップ仕様です。

目の前にスタンドマイクが用意されるまで「あの時の笑顔は何なん~」とトロフィーを大事そうに持ちながら歌ってます。身体揺らしてます。

そして、第一声はやっぱり英語。“Oh,thank you~”と話し始めると司会のお三方からなぜか笑いが。そっか、私たちにとっては当たり前でも、慣れていないと「え、どした?」ってなるよね。風さんは動じずに続けます。意訳するとこんな感じ。

2021年のベストブレイクスルーアーティストを受賞しました。とんでもなくクレイジーだった2020年を生き抜いたみんなはすごいんやで。だから“Congratulations to us!”  ほんまにありがとう。

司会のいとうせいこうさんが英語を分かる人で、すぐに適応して“yeah”と相槌をいれてくれてよかった。ハマ・オカモトさんは「同時字幕は出ませんでしたけども」と笑いに持っていってくれました。さすが浜ちゃんの血。

ポイントは“Congratulations to us!”ですよね。そこに私たちも入ってるところ、重要です(ずっずさんが一番かもしれないけどmore)。インスタでも“we got”「わしらが受賞した」と表現してくれていました。

風さんがステージで話していた内容はこんな感じです。

S「ずばーんと藤井君が来ちゃってる年じゃないですか」
風「よーいいますわ。びっくりしました。どうしましょ」
H「どんな年でしたか、去年は」
風「誰にとっても、誰もが体験したことないような一年で、わしももちろんそうなんじゃけども、じゃけん、みんなで助け合って、なんとかサバイブできた一年じゃったんじゃねえかないうふうに思います」
S「そんな中で武道館をやって…最終的に踏み切った要因は?」
風「ほんまに周りのスタッフさんたちの後押しのおかげというか、わしは世の中の流れに身を任していたというか、周りの方たちのサポートのおかげで実現できた公演だったんで。でもほんと、結果的にやれてほんとにありがたいし、よかったなぁいうふうに思ってます」

「ファンのみなさんへ一言」と言われた風さんは、こんなメッセージをくれました。

なぁ、2020年はほんまに大変お世話になりました。(ペコリ)
2021年もがんばっておもろいもんとかいろいろクリエイトして、みんなと助け合ってがんばっていきたいと思うんで、一緒に頑張りましょう!
ありがとうございました。

「なぁ」で始まったメッセージはそれまでよりもやわらかい口調に聞こえて、じんわり響いたなぁ。頭の中にファンを思い浮かべた瞬間、その一言が出たかと思ったらうれしかったんです(伝わってます?)。

そして突然、番組後半にも出演が決まっているとのお知らせが。ほうほうほう。きっとみんなでポチポチがんばった「PEOPLEʼS CHOICE」を受賞しちゃったんじゃないのぉーと頬が緩みます。風さんは「あら」「チシシ」と笑ってます。

BEST CONCEPTUAL VIDEOで2冠達成!

時刻はあっという間に21時。あと30分で番組が終わるのにまだ風さんは再登場していません。「PEOPLEʼS CHOICE」はBTSが受賞しちゃったし、あとはなんだろうとソワソワ落ち着かない。

そしてついにその時が。コンセプトが最も優れたミュージックビデオに授与される「BEST CONCEPTUAL VIDEO」に『青春病』が選ばれました!もちろん、山田智和監督の名前も並んでいます。

この瞬間は胸熱でした。風さんの心が大きく動いたMV撮影。山田監督にとっても大切な作品となり、映像を見る私たちもそれぞれに心を揺さぶられる得難い経験をしました。​

受賞理由は次のとおりです。

一躍脚光を浴びた藤井風は一年の最後を山田智和が監督した青春病のMVとともに締めくくりました。
二度と戻らない青春の一日を藤井風が仲間たちと街を疾走する姿とあわせドラマティックに描かれ、ポップでリリカルなソングライティングと山田監督特有のはかなくも美しい青が強調された映像が見事に調和し、見るものの郷愁をいざなう作品に仕上がっています。…中略…
すべての人たちの青春に捧げるというコンセプトのもとに誕生した「青春病MV」にこの賞を贈ります。

突然のライブパフォーマンス!

受賞理由とともに流れていた青春病のMV。それが終わると同時に聞こえてきたのは、のびやかに響く「青春の病におか~され~」という風さんの声でした。「ぎゃっ」と叫んだのはいうまでもありません。

かわいらしい佇まいのコンパクトグランドピアノに、左向きに座った風さん。椅子は武道館→報ステと使っているエイジング仕様の相棒です。

青春病のピアノバージョンはラジオでも披露され、インスタやTwitterにもあがっているので聴いたことがある人は多いですよね。その時は「弾き語りでも口から音源」と絶賛されていましたが、今回はさらに上を行くダイナミックでエモーショナルな演奏でした。

初っ端から楽しそうに鍵盤を鳴らす風さんはとってもリラックスした雰囲気。報ステと違い、緊張していないように見えました。だから今回は私の中のオカンも発動せず、ただのファンとして目をキランキランさせながら見ることができました。

「やーめた、アッ♪」もはっきり聞こえてニヤニヤ。風さんは相変わらずの鍵盤ノールックです。目は空中の一点を見つめていて「憑依はじまってますね」という印象。途中、ニコッと笑ったり、眉を上下させたり、表情がくるくる変わります。

「止まることなく~♪」からは肩の動きも入ってノリノリに。まくっていたゆったりシルエットの袖がだんだん落ちてきて、すでに萌え袖になっています。ときどき、斜めに視線を落とすあの仕草もやってくれてます。

そして2番!みんなの大好物、アレンジがきた~~~!風さんもなんかうれしそうにしてるし。(ほら、いくでーと言ってる感じ)

聴いたことのない音符がキラキラと放たれて、歌う音程もアレンジしてる。「なだめてるヒマなんてなかった~♪」のところでジャンッと強く鳴らして音の空白。「君の声が僕の中で叫び出す♪」のところでは、鍵盤から両手を離して耳を覆うような仕草をしていました。報ステの両手上げ再来!めっちゃ歌の世界に入り込んでます。

ハッと息をのんだのは「無常の水面が波立てば♪」からはじまるところ。ラジオでもほかのどこでも聴いたことがない初弾き語りバージョンでは、風さんの低音ボイスが響いていました。照明が落とされ、背景には歌詞と連動した朝焼けの空が広がる映像が。風さんは強いまなざしで一点を見つめながら歌っていて、まるで演じているかのようです。

「青春のきらめきの中に~♪」からはさらにすごいピアノ演奏がスタート!最初から若干テンポが速くて疾走感あふれる演奏だったんだけれど、それがここで際立ちます。ピアノだけだなんて信じ難い音が聴こえてきて、音の迫力と厚みが画面から放出されてる。「Oh~♪」と歌い上げる風さんの表情は切なさに満ちていました。あのMV撮影を思い出していたのかもしれません。

アウトロのピアノも圧巻でした。萌え袖を通り越して手の甲が完全に隠れちゃってるんだけれど、そんなのお構いなしの高速指使い。目をつむって、首を振って、最後には足でリズムを取る音も聴こえてきました。

終わった瞬間、両手を膝に戻すお行儀のよい風さん。照明が切り替わると、ニコッと笑って音の世界から戻ってきました。風さんが作った空気がすごくて、司会の三人も飲まれてしまった感じ。すぐに拍手して「ありがとうございました」というべきところなのに、変な空白の時間が。ハマ・オカモトさんに至ってはちょっと感動しちゃってるように見えて、カメラでアップの表情を抜かれていました。ベーシストの同業者ですもんね、風さんの演奏の凄さがわかるんだと誇らしくなりました。(何目線?)

「まさかのライブだったんですね~」の問いかけに、「ねぇ」とおじいちゃんみたいに答える風さん。お三方大ウケ。「こんな演奏していうことじゃないですよ」「藤井風としか言いようのないグルーヴが起きてましたよ」とたくさんほめられると「照れる」の一言。この発言もみんなを笑顔にしていました。

そうそう、このときマイクを手渡してくれたスタッフさんに目を見て「ありがとう」と伝えていたところも見逃しませんでしたよ。そーゆーとこだぞ、藤井風!(ほめてる)

青春病のMVはどんな作品になったかという質問にはこう答えていました。

作品を超えてひとつの人生経験としてめちゃくちゃ大切な経験、時間だったと思って。なんかもう、一人の青年をMVの中で生きたという感じぐらいのエネルギーを使って。撮影が終わったとき、そんなに涙もろいタイプでもないんすけど、ボロボロ感動したくらい。

ここで司会陣が全員「えー!」と驚く。

あんなMV撮影、もう二度と出来んのじゃないかなと思うくらい、そんなすごい経験でした。

これで風さんの出番は無事終了。最後、それまで普通に立ってた場所でガクッてなったのは、緊張がほどけたのかな?この舞台では風さんしかライブ演奏してないですからね。ほんとお疲れさまでした!

3月は春の藤井風祭り♪

以上がペシャアワード2021の風さんレポです。全部伝えきりたくて、5000字を超えてしまいました。(ここまで読んでくれてる方いるんでしょうか…)

3月に入ってから、報ステ、スペシャTVとテレビ出演が続き、しかも生パフォーマンスという喜びしかない日々が続いています。これから『旅路』のMVが出て、そろぼちかなと期待している武道館映像も発売されて、はぁ、幸せですよねぇぇ( ▽ )o〇O

これを機にテレビ出演が増えていくのか、それとも今まで通りなのかはわかりませんが、あのずっずさんが付いているので心配することはないでしょう。きっと予想の上をいくことをやってくれて、楽しい日々が続いていくんだろうなぁといい予感しかないです。ステキな春にしたいですね!

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