見出し画像

冠協賛レース「猫吹ケムリ登録1万人記念杯」を開催した話

こんにちは。
個人勢Vtuberの猫吹ねこぶきケムリさん推しの翔和(旧名:昭和)シュウです。

去る2月下旬、ついに猫吹ケムリさん(以下 ケムリちゃん)のYouTubeチャンネル登録者が1万人を突破しました。

何か一味違うお祝いをしたいな、といろいろ調べていたところ、協賛金を出すことで「冠レース」をすることができるらしい…これだ! ということで、準備から開催までを自らの備忘も兼ねてまとめました。
何かのご参考になれば幸いです。
(なお本記事に記載の内容は2023年4月時点のもののため、お読みいただいている時点では最新ではない可能性があることをご了承ください。)


1. 冠レースとは?

私はリアルではギャンブルはしませんが、昔テレビで1年に1回ほど放送していた「さんまのナンでもダービー」が好きで、それで競馬のことを多少覚えました。あとはドラクエ5のスライムレースは大好きでどっぷりはまってましたね…。

そんなわけで、私自身はそれほど競馬に詳しいわけではないですが、それでも「皐月賞」や「有馬記念」などの有名レースは テレビやネットでも目に留まりますし、そういう方も多いのではないかと思います。
この「○○記念」の名前を自分で付けて開催できるのが冠レースです。

え~? でもお高いんでしょう?

…と思っていた時代が私にもありました。
でも調べてみたら、1万円からで開催できるというじゃないですか!?
1万円… 赤スパ最低額1回分で…? 1/3ヶ月分の小遣いで…?(唐突な個人情報)
上限赤スパで最大文字数使うガチ恋メッセージと同等もしくはそれ以上のインパクトが…?

というわけで、冠レースを登録1万人の記念に開催することに決めました。

冠レースを開催できる競技は、サツキ様が下記のブログでとても分かりやすくまとめてくださっていますので、こちらが参考になります。

この中で、私自身が詳しくはないものの一定の知識を持っている競馬に絞り、1万円の協賛で冠レースを開催でき、ネットでレースを観戦できるという条件にあてはまる中に、ばんえい十勝(北海道 帯広競馬/競馬新聞などでは「帯広ばんえい」「帯広」とも表記)がありました。
十勝であれば、北海道民であるケムリちゃんとの親和性もありますし、ピッタリです。
そこで、ばんえい十勝で協賛することに決めました。

なお、ばんえい競馬は それまでにも噂程度に話は聞いていて「そりを曳いて競う競馬」というのは知っていましたが、今回申し込むにあたって ばんえい十勝のYouTubeチャンネルで観られる過去レースのアーカイブを観たところ、想像していた以上の迫力でした。
通常の競馬とはまた違う力強さがある、その上で 力を溜めるために途中で止まりながら進む、それこそドラクエ5のスライムレースのような展開で 場合によっては最後尾から一気にトップに躍り出ることもあって手に汗握る、という、ばんえい競馬でしか味わえない迫力がある素敵な競馬ですね。

2.申し込み

ばんえい十勝の冠レース協賛の申込みは、ホームページの申し込みフォームから行うことができます。
応募要項にも書かれているように、レース開催の10日前まで申し込みができます。

ばんえい競馬は 4月中旬から翌3月中旬が1シーズンとして開催されていて、シーズン中は基本的に土・日・月曜日にレースが開催されます。
冒頭に書いたように、ケムリちゃんの1万人達成が2月下旬だったので、3月中旬の日曜日のレースで申し込んだのですが、その時点で「既に今シーズン(2023/3までのシーズン)の協賛枠は全て埋まってしまっているので、来シーズン(2023/4からのシーズン)でのご協賛をご検討ください」との連絡がきました。大人気です。

というわけで、シーズン開幕週の日曜日である4/23で申し込み直して、日程確保の連絡を無事いただけました。

申込みフォームについて

さて、ばんえい十勝の冠協賛に興味を持たれた方もいらっしゃるかと思うので、申し込みフォームについて少し補足説明をします。

まず先述したように 申込期限はレース開催の10日前ですが、大人気ですので10日前には既に枠が埋まっていることが多いと思われます。
早い段階で申し込みをするのがいいかと思います。

★まず氏名などの個人情報ですが、これが公開されることはありませんので、本名を入力しましょう。

★住所の入力は「任意」となっていますが、応募要項に「当日ご来場できない方には、当日の出走表及び記念撮影写真を送付いたします」とありますので、差し支えなければ入力するのがいいかと思います。
【※2023/5/27追記】
レース開催から約1か月後の5/26に ばんえい十勝から出走表、記念写真と優勝騎手のサインなどが郵送で届きました。後の項目で詳細を追記しましたのでよろしければお目を通してくださいませ。

★第何レース、または何時ごろ発走のレースが希望かの入力もできます。
私の場合は、
・早いレースなら 昼間で見易いというメリットがある
・後半のレースなら メインレースに近くなるので観戦者が多くなって推しをより多くの人に知ってもらえるというメリットがある
・そもそも人気がありそうなので、時間希望をすると既に埋まっていて再々申し込みが必要になるかも…
ということから、特に希望は無しで申し込みをしました。
この場合、第何レースでの開催になるかは、開催10日前に運営さんから通知書がメールで届き、そこで分かります。

なお後述しますが、記念に馬券(物理)を購入されたい方は、場外馬券場によっては販売開始が当日12時となっていることがあります。その場合、例えば同時視聴枠を立てるなど準備が必要な場合は 第1レースに当たると結構バタバタになってしまう可能性もありますので、時間希望を出しておいた方が安心できるかもしれません。

★レース名、ここが肝ですね。ばんえい十勝では13文字以内で公序良俗に反しない限り、基本的に自由に名称を付けることができます。

私の場合は冒頭でも紹介した通り「猫吹ケムリ登録1万人記念杯」、これでジャスト13文字の名称にすることができました。
また フリガナも入力するので、一見読み方が分からないVTuberさんのお名前を冠名称にしても 読んでもらうことができるかと思います。

なお これは大事なことですが、VTuberに限らず名前に著作権があるものをレース名に使う場合は、事前に権利者の許諾を得ることが必要です。
申し込んだ後に運営さんから送られてくるメールで 許諾を得ているかの確認をされますので、許諾を得ている旨を返信して申し込みが成立します。(なお ばんえい十勝は、メールで許諾を得ている旨を連絡すれば足りますが、競馬場によっては「許諾を得たことの証拠となるSNSのキャプチャ画像」や「権利者の許諾証明書」の提出が必要な所もありますので、事前によくご確認ください。)

個人勢VTuberの方を冠名称に使うのであれば、直接ご本人に許諾をいただくことになるでしょうから、サプライズで冠レース開催をするのは難しいでしょうね。
私も、本当はサプライズにしたかったのですが事前承諾が必要だったので、申し込み時にケムリちゃんに連絡することになりました。(ただ結果として、開催日4/23はケムリちゃんが用事で道外に出かけている日だったので、事前に連絡できたことが いい結果に繋がりました。)
もしサプライズとしたい場合は、直接的には著作権のない愛称などを使ったレース名にするということをされている例もあるようです。

また企業勢VTuberの冠レースにする場合は、事務所に許諾をいただくことになるでしょう。この場合は、事務所の担当者に「ご本人には当日まで内緒にしておいてください」とお願いすれば、サプライズ開催も可能かもしれません。(冠レースではないですが、ケムリちゃんのお友達の 萌えみのりさんの誕生日記念応援広告企画なんかは、まさにこのパターンだったようです。)

★レース名の由来は入力は任意となっていますが、これを入力すると 公式放送で読み上げてもらえて、アナウンサーの方にコメントも返してもらえるので、ぜひ記載されることをお勧めします。
あまり内輪ネタを書きすぎると 推しの布教の観点では少し引かれて逆効果になってしまうかもしれませんが…w
私は、今回初めての協賛でもあったので、あまり奇をてらわずスタンダードなコメントにしました。

協賛金は1万円以上、1万円単位で申し込みができます。
協賛金の使途は、運営に10%が回り、残りが優勝馬の馬主・調教師・騎手・厩務員の賞金に上乗せされます。誰に何%分配するかも指定できますが、特に拘りがなければ空欄で問題ないでしょう。
私の場合は空欄にした結果、騎手に30%、馬主、調教師、厩務員に各20%の分配となりました。

3. 申込み後からレース前まで

申込みが終わって、必要な場合は名称使用許諾を得ている旨の連絡をして 日程確保の連絡が運営さんからいただければ、ひとまずは安心です。

レース10日前

レースの10日前に 改めて運営さんから詳細が決定した旨の「通知書」がメールで送られます。

「猫吹ケムリ登録1万人記念杯」も、このタイミングで 第3レース、15:50発走となることが分かったということになります。

問題なければ、通知書に記載されている振込先にレースの5日前までに協賛金を振り込みます。振込手数料を差し引いた額を振り込めばOKなので、1口協賛の場合は本当に1万円ポッキリです。(先ほど述べた運営費に回る10%に 振込手数料も含まれていると考えればいいのでしょうね。)

振り込みは、ネットバンキングでも もちろん大丈夫です。
振り込んだら、通知書を送っていただいた運営さんのアドレス宛に 振り込んだ旨と、振込人名義を連絡すればより確実かと思います。

レース2日前

レース2日前になると、ばんえい十勝のHPの出走表にレース名が載り、ついに公式に冠レースが公開になります。この出走表はPDFで、とてもいい記念になるので、ぜひダウンロードしましょう。
そしてこれと時を同じくして、各競馬情報サイトにも冠レース名が付いた情報が掲載されます。こちらも記念にスクショするのもいいでしょう。

レース当日

レース当日になると、スポーツ新聞などにも冠レースが掲載されます。ばんえい十勝の場合 どのスポーツ新聞に載るのか把握しきれていないのですが、少なくとも私の地元である名古屋の中心紙の中日スポーツにはばんえい競馬の情報も掲載があり、「猫吹ケムリ登録1万人記念杯」も掲載されました。とてもいい記念になります。

中日スポーツ紙面より。
ちなみにどうでもいい話ですが、この前の日はドラゴンズは
タイガースに完封負けを喫してしまったので、
このページ以外は新聞を取っておく必要がなくなってしまったのがねぇ…w

ちなみにこの日は 全国で多くのレースが開催されたので ばんえい十勝はメインレースの第11レース以外は全てこの大きさでの掲載だったのですが、開催レースが少ない日は後半のレースは大きな表で予想が掲載されることもあります。
それを見越して、申し込み時に後半レースを希望するのも一策かと思います。

また、競馬ブックという競馬専門紙があり、競馬ブックがコンビニで競馬予想をプリントできるサービスを行っています。これであれば全レース大きな表で掲載されているものを物理で出力できるので、これもいい記念になるでしょう。(ばんえい版は1紙550円のようです。)

そして、この競馬ブックの予想紙は、電子版なら1レース単位でnetkeiba.comで60円で購入することもできます(ただしチャージは110円単位)。私は記念にこちらを購入しました。

そして究極の記念アイテムが馬券(物理)です。
今はネットでも馬券が購入できますが、当たり馬券の払い戻し期間が60日であるためか、ネット馬券の購入履歴は60日しか残らないようです。
物理馬券なら直接的な開催記念を半永久的に手元に残しておくことができるわけですが、ばんえい十勝の場合は確実に物理馬券を買えるのは北海道地区の販売場のみになります。

ですので名古屋圏の私は物理馬券の入手は期待はしていなかったのですが、こちらの発売日程表を見つけ、名古屋地区でも物理馬券を入手できることが判明。名古屋地区での発売所はこちらになりますが、私は無事、家から一番近い一宮の販売所で購入することができました。
(なお、ケムリちゃんファンの方から、名古屋競馬場では ばんえい十勝の馬券を購入できなかったという報告もいただきました。この辺りはちょっと詳細が分からないので申し訳ないです…。)

当てて回収されたら意味がないので、
馬名が気に入った3頭でまぁ当たらないだろう3連単
(1着・2着・3着を順番通りに当てる)の馬券を買いました。

ちなみに、一宮での馬券販売開始は12:00だったのですが、15:00から同時視聴枠を配信する予定だったので 準備のことも考えると結構時間がギリギリでした😅 結果的に第3レースでの開催となって良かったです。

まぁ、準備ってったって
こんな「ケムちゃん馬券マーン」なんて仕込んでいたわけなんですがw
ちなみに 3DモデルはVRoidで作成し、それをバーチャルキャストに取り込んで
グリーンバックのクロマキーを使って動かしたものをOBSで映して配信しました。
PCとVRヘッドセットがあれば、太字のソフトは全て無料でこれだけ仕込めます。
すごい世の中だ…。

ちなみに同時視聴枠は、公式配信の方は純粋にレースを楽しむ方たちがコメントをされるので、愛煙家(ケムリちゃんファン)がコメントをできるように設けたのですが、この同時視聴枠の設営・準備の話も それで1記事できてしまうくらいのことを書ける内容になるので、そちらも機会があれば記事にしようと思います。

ただこの場で一つ書くとすれば、配信の大変さが身に染みて分かりました。配信者の皆さん、本当にすごいです。
今まで何も知らずに「PON」ってコメントをしていましたが、これからはその大変さを理解した上で「PON」ってコメントするようにします。(決してPONコメントをしないようにするというわけではないことに要留意)

4. レース本番

そしていよいよレース本番が近付いてきました。
今回のレースのアーカイブはこちらからご覧いただけます。(第3レースの馬体重表示の時間にリンクしています)

上記をご覧いただければお分かりになるかと思いますが、公式放送での流れとしては、前のレースが終わったら
・当該レースの馬体重の表示(ここから もうレース名が表示されます)
・パドックの様子(ここで大きくレース名が表示されるとともに、レース名が読み上げられます)
・スタジオからレース名、協賛コメント(申し込み時に書いたものです)の読み上げ、スタジオアナウンサーからのコメント(VTuberの名を冠した協賛レースも多く開催されているので、スタジオアナウンサーの方も気の利いたコメントをしてくださいます) 
・引き続きスタジオから専門家の予想コメント(この間も画面にはレース名が表示される時間があります)
・レース開始までオッズ表示(この間、ずっと画面にはレース名が表示されます)
レース開始時に再度、大きくレース名が表示&レース名読み上げ
・レース
という流れになり、この間約30分間ですが、かなりの時間 レース名が表示されます。
これは熱いです。目頭が熱くなります。

予想コメント中の画面。
このように レース名がかなりの時間表示されます。
レース開始時のファンファーレのときの映像。
このレース名の表示とともにファンファーレが流れるのは鳥肌ものでした。

さてレースの展開としては、自分自身は先述の通り 当てに行こうとは思っていなかったので、誰が勝つのかはあまり拘りなく 純粋に各馬の奮闘を応援していたのですが、5枠5番のイナノホマレが 名前からケムリちゃんのお友達の萌えみのりさん(お米VTuberという設定)を連想することから 自然発生的に同時視聴枠ではイナノホマレを応援する流れができていました。

そんな中、序盤は後方から様子を窺っていたイナノホマレが、第2障害の頂上を越えたあたりから一気に先頭に立って、最後は4枠4番のシュゲンドウとの激しいデッドヒートを制して僅かの差で1着でゴールするという謎に熱い展開に。
しかも、この日はケムリちゃんは用事のために大阪にいたのですが、その場に萌えみのりさんもいて、イナノホマレの奮闘に 二人も盛り上がったようです。同時視聴枠にケムリちゃんもコメントを入れてくれて、同時視聴枠も「みのけむてぇてぇ」という盛り上がりを見せるという神展開になって楽しかったです。

5. レース後の記念品郵送物(2023/5/27追記)

前述の通り、レースから約1か月後の5/25に、ばんえい十勝から記念品として、優勝馬・騎手のレース中&表彰式写真、優勝騎手のサイン、当日のレース発走表、レース予想紙、表彰式のゼッケンに使用されたレース名記載の紙が郵送で届きました。

優勝馬・騎手の記念写真。額もセットです。
額は決して高価なものではないですが、
馬券風の記念シートも付いていて、とてもセンスがいい仕立てです。
上記の写真も含めて、全ての記念品がこちら。

これらのアイテム、普通に冠レース開催記念として嬉しいものなんですが、イナノホマレが1着になったことで みのけむ概念も爆誕したことで、ただの冠レース開催記念に留まらない、唯一無二の みのけむ概念グッズとなって嬉しさが倍増となりました。

なおこれらの記念品の郵送のために510円の切手が貼られていました。
えーと、10,000円の協賛金のうち10%の1,000円が運営費として振り分けられて、冠レース開催の事務費用と、振込手数料と記念品の郵送料と そもそも記念品の費用と…あれ、かえって運営費が赤字になっていませんか、これ??

と、それくらいホスピタリティあふれる運営をしていただき、とても感謝です。
冠協賛レースの協賛のリピーターとなっている方も多数いらっしゃるようで、それも納得です。

6. 最後に

というわけで、レースの神展開も含めて 大成功のうちに「猫吹ケムリ登録1万人記念杯」を終わることができました。
どの馬も怪我無く、無事にレースを終えられたことが何よりでしたが、開催いただいた ばんえい十勝の関係者の皆さん、そして同時視聴していただいた愛煙家(ケムリちゃんファン)の皆さん、ケムリちゃん、萌えみのりさん、本当にありがとうございました。

競馬そのものはギャンブル性の高い競技なので 万人にお勧めできるものではないですが、協賛冠レースは 最初に思っていた以上に感動するものでしたし、手の届く金額で実施することができる推し活であることが改めて分かりました。

今回は私の独断で協賛冠レースを開催しましたが、ファン有志で拠出し合って「ファン一同」で協賛冠レースを行うのも楽しいと思います。
また 私自身もいいネタを思い浮かんだら実施してみたいです。

そして最後に一番大事なメッセージ…
ケムリちゃん、登録1万人突破 本当におめでとう🎉🎉🎉


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?