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演劇ワークショップ記録

 11月ころから週1、2回のペースで参加していた近隣の劇団さん(ジャンルは新劇)のワークショップが、昨日、ささやかな発表会を開いて一区切り着きました。

 フランスの劇作家、ギィ・フォワシィの作品の一部を抜粋し、開催劇団さんの演出兼主宰に演出してもらって演じるという内容。
 作品は「相寄る魂」「動機」「関節炎」の3作品。

 私は「相寄る魂」を選んで、2人の男性役者さんと組ませていただきました。
 「相寄る魂」はすごーく簡単に言うと、男と女の恋愛の駆け引き…であると同時に、その駆け引きを二人が「芝居として演じている」という、入れ子構造の物語。二人は、大げさな言葉を重ねて連ねて、恋愛の駆け引きをする。しかし実は、仕事の合間の休憩時間に「恋する男女」を誰に見せるでもなく演じていた…という、ちょっと狂気めいた展開が最後に明かされます。
 今回は抜粋なので、男女のプロポーズ部分を中心に演じました。

 2人の男性役者さんと組んだので、演出も2種類付けていただいて、贅沢でした。
 片方は芝居らしく大げさに、気持ちはシェイクスピアやプリンセスな感じで。
 もう片方は最初は気持ち高飛車に、最後は男性側に振り回されるイメージで。
 他にももう一組同作をやるペアがいて、それぞれ同じ台本なのに役の性格や関係性が違って見えて、演出の面白さを実感。

 とはいえ難しかった!
 「口説きづらい」「笑顔が硬い」「なんかいつも不安そう」と演出さんや相方さん言われたのが、図星過ぎて…笑 緊張も不安もあまりなかったんですが、心に体がついていっていないというか「体>心」になっているというか。
 心がいくらできあがってても(いや出来上がっているとも言い難い部分はあったが)、それが表情や動作や声に正しく乗ってアウトプットされないと観客には届かないんだよな…と当たり前のことを改めて考えさせられました。逆に言うと、心が出来上がってなくても、伝えたい意図が身体と表情に乗せられれば観客には伝わる部分もあるんだろうな、と。芝居自体が嘘なんだから、芝居では嘘をついてはいけないよ、とよく耳にするし思いもするけれど、形から入ること、役者の立ち位置で伝えること、それは技術だし、もっとレパートリーを増やしていきたいなと思いました。まとまらないけれど。
 あと自分の良くない癖を意識もしました。気づくと腕まくりしようとするし、すぐに仁王立ちになるところ、目をすぐぎゅーってつむっちゃうところ!!(白目)
 一つ一つ自分のこと、自分の芝居のこと、知っていきたいなあと思いました。

 なにより人前に立って「芝居したなー!」って気持ちを味わえて楽しかった。
  お芝居したいです。
 頑張ります。

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