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LabBase就職、LabBase転職に続く、LabBase◯◯を妄想してみる

2022年9月1日に「株式会社POL」から「株式会社LabBase」への社名変更と新Purpose「研究の力を、人類の力に。」の発表がありました。
今回の発表をきっかけに少しでも「研究」について知ってもらえたらと思い、9月1日から1ヶ月間 #研究アドベントカレンダー を実施していきます。
この記事は、6日目の記事で、前日の記事は @iku_labbase の「「研究」はあなたのそばに。未来を作るユニーク技術3選」でした。

研究アドベントカレンダー

こんにちは!株式会社LabBaseでエンジニアをしている金丸翔(@show_kanamaru)です。
LabBaseには2018年の1月にインターン生としてジョインし、2019年の4月に新卒で入社をしました。入社当初は学生社員をしていて、大学院に通いながら社員をしていました。(詳しくは以下の入社エントリーを読んでください笑)

LabBaseにジョインをしてもう少しで5年になるのですが、エンジニア、PdM、新規事業開発などいろいろな経験をさせてもらい、現在はLabBase就職の開発を担当しております。

2022年9月1日に、Corporate Identityを刷新し、社名/サービス名を変更しました。LabBaseという研究エンパワープラットフォームの中にLabBase就職やLabBase転職などのサービスがあり、今後はLabBase◯◯というサービスをたくさん生み出し、研究周りの課題を1つ1つ解決していきます。

そこで、1年前まで研究室にいた僕が感じた課題をもとに、僕自身が作りたいと思っているサービスを妄想 & 紹介していきたいと思います!
※あくまで個人的な妄想なので、会社としての考えは全く含まれておりません。

文字文字しくなってしまいましたが、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです!


1. 教員の研究時間割合の低下

僕の研究室に所属していた教員(教授、准教授、助教、講師など)は講義や学内事務に追われて研究に使える時間が十分に確保できていませんでした。2日目の @asuki_labbase のアドベントカレンダーでも研究活動の割合が約3割しか取れていないことがわかります。

令和4年版科学技術・イノベーション白書より引用

優秀な教員の時間を研究に使えていないのは本当にもったいないですよね。仮に研究活動の割合を3割から6割にすることができたら今までの倍のスピードでイノベーションが生まれ続けると思うとめちゃくちゃワクワクします!

LabBase大学

毎年教員がオフラインで同じ授業を実施するのは非効率だし、受講できる学生も限られてしまいます。LabBase大学で簡単に授業を録画、編集できて、学生に配信することができれば毎年講義を行うコストが削減されます。そしてLabBaseには講義の情報が蓄積されていきます。将来的には「好きなときに好きな場所で好きな講義を受講できる場」を作りたくて、受動的ではなく能動的に学習する人も少しでも増やしたいと思っています。

LabBase研究費申請

学内事務の1つとして研究費の申請があります。これはそれぞれの機関によってフォーマットが異なり、苦労している教員をたくさん見てきました。LabBaseが研究費申請のフォーマットを統一し、さらにLabBaseに登録している研究実績を自動でピックアップし、簡単に申請書が作成できるようになれば、申請書作成の時間を大幅に削減できるはず!

LabBase論文添削

学内事務の1つとして論文添削があります。研究室内の学生の論文を添削することもあれば、他大学の学生の論文誌の添削をすることもあります。僕の場合は教授に論文のデータをメールで送って、教授がそれを印刷をして赤ペンを入れるという非常に原始的な添削をしてもらっていました。これだとメールを送ったり、印刷する手間ももちろんありますし、添削のログが残らないのが大きな問題です。GitHubのように簡単にレビューができ、ログが残るようなツールがあったら便利ですよね!


2. 研究室ホームページの運用の手間

僕の研究室では、メンバーが自分たちの研究室のホームページを作成、運用していました。情報系の研究室だと自分たちで作っているケースが多いかもしれませんが、外注して作ってもらっている研究室も多いのではないでしょうか。

僕の出身研究室のホームページはこんな感じ

研究室ホームページの作成に多くの時間を使えるわけではないし、担当がいるわけでもないので、最低限の機能とデザインで作られる場合がほとんどだと思います。

また、ホームページに載っている情報はほとんどアップデートがされず。しかも更新できるのはホームページを作成した一部のメンバーだけ。属人化してしまうとそのメンバーがいないとアップデートがされなくなってしまいます。

LabBase研究室HP

誰でも簡単にかっこいい研究室ホームページが作れ、常に最新の情報が掲載してあるサービスを作りたいと思っています。
そのために、LabBaseがテンプレートを提供し、ノーコードで作成できるツールが必要です。さらに、他のLabBaseサービスと連携させることで、メンバーや研究実績などが自動的に追加させることができれば、ホームページを作成する手間の削減はもちろん、常に最新の情報を発信することができます。


3. アナログな研究データ管理

研究データの管理方法には大きな課題があると感じています。
僕は情報系の研究室だったこともあり、ある程度デジタルで管理していましたが、いろいろな研究室にヒアリングしてみると、個人の研究のデータやゼミのデータなどを紙で管理している研究室も意外と多かったです。デジタルで管理していても、学生のPCにしかデータがなく、卒業するとデータが消えてしまうことも。。

LabBase研究室wiki

 ゼミ、輪読会、研究室内イベントなどのデータを管理できるwikiがあれば、研究室のデータが蓄積され続けます。研究のデータや研究機器の使い方などはもちろんのこと、研究室は飲み会やゼミ合宿などのイベントも多いので、そういったノウハウも後輩に共有することができるのは便利です。

4. 学会選びと申請手続きの手間

研究の成果発表の場として学会がありますが、学会周りにもさまざまな課題があります。

1つ目が学会選定。自分の研究がどういった学会で発表できるのかを判断するのは意外と難易度が高いです。というのも、自分の研究分野にドンピシャに合ったテーマがあることは少ないからです。例えば、僕は量子コンピュータを利用して組合せ最適化問題を解く研究をしていたのですが、「Fundamentals of Information Systems」や「VLSI (Very Large Scale Integration、 超大規模集積回路)」などの分野で学会発表をしていました。

僕が参加していた電子情報通信学会の研究会一覧はこちら

また、スケジュール管理も大変です。学会には査読に通らないと基本的には出れないのですが、国内学会だと約3ヶ月前、国際学会だと約1年前には論文を提出する必要があります。なので、研究の成果が出たタイミングで、自分に合ったテーマで、かつスケジュール的に提出できる学会がないといけないという制約があります。

2つ目が学会に参加する際の手続きの手間です。いろいろな申請書を書く必要があるのですが、これも研究費によって書き方が違ったり、研究費の予算内でホテルと飛行機の予約をしないといけなかったりと面倒な作業は非常に多いです。(しかも学会に行く頻度はそこまで多くないので、毎回書き方を忘れて先輩に聞いていました。。。)

LabBase学会検索

LabBase就職で登録している研究キーワードや研究実績をもとに、参加できる学会をレコメンドしてくれるサービスがあったらめっちゃ便利だな〜と思います。採択率とかが見れるとなお嬉しいですね。また、参加したい学会をお気に入りしておくと、論文提出日が近づいたらリマインドしてくれる機能も作れそうですよね!

LabBase学会申請

学会の申請フォーマットを統一、さらに他のLabBaseサービスと連携することで、基本情報はすでに埋まっていて、最低限の情報入力だけで良いようなサービスが作れれば、申請のコストは大幅に削減できます。また、学会・予算を入力することでホテルや飛行機のプランをレコメンドしてくれれば、面倒な予約作業の手間を省けます。

最後に

研究室にいた頃を思い出して、LabBase◯◯を妄想してみましたが、ワクワクするものばかりで研究エンパワープラットフォームLabBaseの意義を再確認しました。今回紹介したのはほんの一部で、もっともっと解決しなければならない課題はたくさんあります。1つ1つ課題を解決して、Purposeの「研究の力を、人類の力に。」を実現できるように、引き続き頑張ります!!!


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代表加茂が登壇します!ぜひご参加ください!

Meetyも公開しています!

このnoteを見て、少しでもLabBaseや僕に興味を持っていただけたらぜひお話ししたいです!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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