なぜ、勉強をしなくてはいけないのか?子供に聞かれたときにどう答える?


よく、子供になぜ勉強しなくてはいけないのか?などと聞かれて困る大人が多いと思います。なぜなら、自分達も正確に答えることができないからです。それは、なんとなく勉強したら、いい大学に入って、いい会社に就職することができると頭の中で感じているからなのです。

今回は、私が子どもたちの疑問に対する答えを書いていきたいと思います。

では、まず、大人であるあなた達がひしひしと感じている事実から説明していきたいと思います。

厚生労働省の「平成28年賃金構造基本統計調査」をもとに、説明していきましょう!

平均年収の差(全年齢の平均)

・高卒男性の平均年収:288万1,000円
・大学・大学院卒男性の平均年収:399万7,000円
・高卒女性の平均年収:208万3,000円
・大学・大学院卒女性の平均年収:288万7,000円

まず、高卒男性の平均年収は288万1,000円で、一方、大学・大学院卒男性の平均年収は399万7,000円です。高卒と大卒では、およそ110万円の差になります。高卒女性の平均年収は208万3,000円で、大学・大学院卒女性の平均年収は288万7,000円です。こちらは、高卒と大卒でおよそ80万円近くの差があることがわかります。

平均年収の差(50~54歳)

・高卒男性の平均年収:347万円
・大学・大学院卒男性の平均年収:535万2,000円
・高卒女性の平均年収:226万4,000円
・大学・大学院卒女性の平均年収:392万7,000円

生涯で最も稼ぐ50~54歳の平均年収を見ると、高卒・大卒の年収格差はさらに激しくなります。50~54歳における高卒男性の平均年収は347万円で、反対に、大学・大学院卒男性の平均年収は535万2,000円です。およそ200万円弱の差です。50~54歳における高卒女性の平均年収は226万4,000円で、大学・大学院卒女性の平均年収は392万7,000円です。こちらは、約170万円近くの差が出ています。

このように、少なくとも平均的に見ても、学力、つまり学歴があったほうが、優れた収入を得ることができます。

「収入が全てではない!」という人もいらっしゃるでしょうが、自分の子供には自分たちよりも裕福にそして幸せに育ってほしいと思うでしょう。それなら少しでもお金を稼げるような人になってほしいと思いませんか?

とはいってもやはり、子どもたちに勉強するのは、「未来のためや将来のため」などと言っても聞く耳を持ちません。

そんな時に、私がお勧めするは、子どもたちが興味を持っていることに、同じく興味を持ってあげることです。

というのは、例えば、小学生に勉強をさせるとき、

サッカー選手になりたいという子供がいました。その子供に勉強をしてほしくてもサッカーばかりしています。そんな子供に勉強させるためには、まず、サッカーを知ってあげましょう。そして。練習や試合に付き合ってあげましょう。  


その上で、そのこの尊敬する選手が、子供の時から外国語や数学をマスターしていたという事実を語り、勉強しようと言います!

子供は今まで付き合ってくれた親への信頼感と、自分の好きなサッカーやその選手がしているという使命感や好奇心から勉強をしてくれるようになるはずです!

その後も焦らす、少しずつ勉強をしつつ、サッカーにも付き合ってあげてください!
そうすればきっと、子どもたちも両立してするようになるはずです。

というのも、子どもたちの行動理念は、好奇心や興味なのです。ただ、最初から勉強だけさせていても好きでもないことを無理やらされては長続きしません!

そこで、
自分の興味のあるものと結びつけることによって、勉強へと少しずつつなげることができるのです。


東京大学名誉教授で教育学者の汐見稔幸先生は「なぜ勉強するのか」という問いに、「好奇心や思考力、表現力を伸ばすため」と答えています。

これからは「教えたことをどのくらい覚えているか」ということを学力の目安とするよりは、「与えられたテーマをどう解決していくか」という思考力や、「考えたことをどう伝えるか」というコミュニケーション力や表現力を学力として考えたほうがよい、としたうえで、「豊かな思考力を身につけるには“思考する練習”が必要」とのことだそうです。

これからの時代に必要な能力をつけていきましょう!

長々となりましたが、読んでくださりありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?