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弦哲也&岡千秋演歌に生きる男たちの小さな物語

  川中美幸との縁を結んだ『お風呂の歌』
弦哲也さんは昭和40年、『田村進二』の芸名で歌手デビュー。作曲家としては昭和50年に活動を始め、これまでに2500曲を超える作品を世に送り出す一方、現役の歌手としても活躍されています。


今回のゲスト・川中美幸さんとのお付き合いは40年を超え、「妻よりも長くなった」と笑う弦さん。出会いはのちに川中さんの代表曲となる『ふたり酒』、その歌にはもう一つ、家族の小さな物語がありました。
内藤国雄さんが歌った『おゆき』で華々しい作曲家デビューした弦さんでしたが、当時はまだ風呂なしの小さなアパートで親子3人、つましい暮らしをしていました。その頃、川中さんの新曲の依頼を受け、「どんなに貧乏でも家族は一緒の生活がいい」という思いを込めて、出来上がったのが『ふたり酒』でした。
その後、それが大ヒットとなり、弦さん一家は風呂付きマンションに引っ越すことに。
以来、弦さんの家で『ふたり酒』は、『お風呂の歌』と呼んでいるそうです。
 

    岡千秋がかける歌唱の魔法
かたや岡千秋さんが作曲家デビューを果たしたのは、弦さんより5年早い昭和45年。『浪花恋しぐれ』では歌手として都はるみさんのデュエットの相手を務め、そのハスキーで独特な歌声で作品の世界観を強く印象付けました。

そんな岡さんが歌唱に工夫を凝らした名作が、中村美津子さんの『河内おとこ節』。
紅白ではこれまでに8回も歌われているこの曲は、最後の♪河内〜〜〜♪と長く伸ばす一節が何よりの見せ場。
これは、この歌のレコーディングの際、中村さんが譜面通りに歌っているのを聴いて、岡さんが「そこ、伸ばしてみようか」とふいに思いつき、もうちょっと、もうちょっと…と伸ばしに伸ばして、今のようなロングトーンになったのだそう。
岡さんならではの歌唱の魔法で、人々の印象に残る大きなヒットにつながりました。
 


また今回は、「浪花恋しぐれ」を岡千秋さんと中村美津子さん、「ふたり酒」を弦哲也さんと川中美雪さんが歌ったデュエットも見どころ!

さらに、弦哲也さんが自らギターの弾き語りで歌う『おゆき』は必聴!


プライペートでも一緒にお酒やゴルフを楽しむという仲の良い弦哲也さんと岡千秋さんの演歌の秘話や気になるランキングは、12月8日(木)よる9時を、どうぞお楽しみに!
 
ゲスト: 弦哲也 岡千秋 川中美幸 中村美津子
 
構成作家 工藤ひろこ

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