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ビックモーターに対する行政処分、関東財務局(財務省)の文書内容が辛辣

財務省の下部組織である関東財務局が、2023年11月24日に、ビックモーターに対して行政処分の命令を発出しました。

結論としては損害保険代理店としての登録取消なのですが、その理由が、あまり見た事のないレベルで会社組織を全否定する内容です。

処分の理由を抜粋要約すると、

(1)経営管理態勢(ガバナンス)
BMの経営管理態勢は、以下のとおり、会社法が求める機能を発揮しているとは認められない実態にある。また、取締役会、代表取締役、取締役及び監査役は、適切な保険募集管理体制の前提でもある経営管理態勢を正常化させるための取組みを怠っている。
(2)適正な保険募集を確保するための体制整備
BMグループにおける不適切な事象の根本原因は、(1)で述べた経営管理態勢の重大な欠陥・問題を背景として、自己の収入を増やすあるいは高い給与水準を維持するという「動機」、利益拡大を過度に重視する経営姿勢により、利益を上げるためには不正も許容されるという誤った認識を「正当化」させかねないいびつな組織風土、及び社内外の不正・不備を検知・検証する態勢の機能不全により、不正行為を実行する「機会」が存在したことにあると考えられる。

したがって、BMグループは、過去の成功体験に基づく利益優先の会社運営やカリスマ的な経営者を前提とした独裁的な個人経営から脱却し、経営管理態勢と人材育成を根本から作り直す必要がある。


関東税務局の行政処分の文書は「会社の体をなしてない!」「会社の実行支配を今の経営者に放棄させろ!」と言ってます。ただ経営者側は「トーマツ」のコンサルで伊藤忠を「噛ませて」売却するスキームに見えます。

行政を「舐めてかかる」のは避けるべきと思いますが・・・。