「定住」の概念変化は2014年頃から始まった?!

ちょうど以下のエントリーを10月に書いていたのですが、そもそもいつあたりが世の中の関心や意識の変化が表面化したかなーと思っていたのです。そしたら2014年頃に書いていたブログエントリーが出てきてこのくらいがある意味での定住への意識変化のタイミングだったのかもなと思ったのでまとめます。

ちょうど2104年頃に、馬場未織さんが以下の本を書かれて、そうか都市部周辺のいわゆる田舎ゾーンは行き来が可能だから2地域居住がそれほどハードル高くないんだな。家も余るし、とか思ったのであります。

当然ながら農耕社会の時代は、畑や田んぼという生産活動をする場所自体が固定化されていましたから、人は仕事・居住が近接でした。仕事自体が分業体制というよりは自らが常に従事しなければならなく、手を抜けば成果物(作物の収獲)自体を失うことにもなるので、移動というのもそれほど長距離にはなりませんでした。 その後、工業化によって生産活動の場が一定流動化しました。

人々は職を求めて都市部などに移動し、しかしながら工場などは固定化されているものなので、そこへアクセス可能な範囲に居住し、日々決まった時間に出勤して働いていくというスタイルでした。オフィス勤務の方の場合にも、出張などはあるとしても基本的には自宅とオフィスを往復するというのが、仕事の基本。事業がグローバル化して国内・海外への転勤なども増加したりしても、結局はその移動先で自宅とオフィスの往復という意味では固定的であったと言えると思います。

馬場さんの本は文字通り、週末は東京を離れて千葉で過ごすというデュアル・ライフに関して書かれた本です。こういうのも従来の居住概念の中では存在していなかったわけですが、考えてみれば、仕事とかも土日は休みとか、もしくは結構自分なりに時間の調整をつけられ、少し都市部を離れれど不動産コストは劇的に安くなっていて、さらには移動コストも安くなってきていることを思うと、別に「住むのは1箇所」というルールなんてないんですよね。

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