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わざわざ難しいことから取り組む 2016.6.29

地域で起こる不思議な相談は、「地域で◯◯という拠点を作るという話があるのですが、自分たちにはとても大きい企画なのです」といった話であったり「この通りでは象徴的な建物なのですが、何しろオーナーが頑固なんです。けど、そこをどうにか」といったような話です。

なぜにわざわざ難しいことから取り組もうとするのでしょうか。

最初に取り組むべきは、「短い期間」と「少ない予算」と「最小の労力」で立ち上がり、成果を出しやすいことです。わざわざ一番むずかしいことに、リソースが不足している中に取り組んだら、カタチになる前に頓挫してしまいます。これはよくある話。

地域での取り組みの初期段階で重要なのは、「難しいことを解決できるだけのリソースを確保できる環境をつくること」です。いきなり手元にある100万円で3人が1年間取り組めるリソースを、ドウ考えても、1000万円かかり、10人が、3年かけなくては無理そうなプロジェクトにぶっこんだらそれで終わりです。

難しいことはある程度、自分たちが毎年、利益を出して資金規模も拡大でき、スタッフリソースもコンスタントに確保でき、さらに時間をかけられるだけの余裕を作ってからです。そのために初期の事業はあるわけです。だから、ちゃんと短期でしっかり実績をあげられるようにし、上記のリソースだけでなく、信用力なども確保していくところからスタートしなくてはなりません。

地域で初めてやる取り組みを、なにを間違って、地域で一番難しそうな問題にぶっこむのか。それはとんでもない無謀なことで、全く戦略性のない話です。単なる希望や想いで無謀な闘いに挑むような話。

逆に初期にちゃんと成果をあげ、リソースも拡大していけば、いずれそのような難題にも挑める。順番を間違えたら、一巻の終わりです。

けど地域ではこの手の話はよくあるんですよね。困ったもんです。

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・2016年5月版「一日一言」まちで闘う編https://note.mu/shoutengai/m/mcab5b232a613

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