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過度な期待をしない 2015.3.31

色々と問題が起きる一つは、他の人に余計な期待をしすぎることが原因であったりする。

特に期待を持つのには2つのタイプがある。

まず、自分が行ったことに対してリターンを過剰に期待するパターンである。つまり「自分がこんだけやったんだから」ということで、自分のインプットに対して、そのリターンを大きく期待することだ。これは作業分担においてにおいても言えるし、報酬に対しても言える。

しかし人間はそれほど自分以外の人がやってくれた良いことについては、敏感に反応することは少ない。自分が思うほど、他人は自分のやっていることを細かく見てくれているわけではない。ましては、自分がやったという認識以上に何かを返さなくては、なんて親切な人はそうそういない。

もう1つは、自分が何も言わずとも他人が期待以上に動いてくれると期待するパターンである。つまり「こんなことは言わなくても、やってくれる」という期待を勝手にしてしまう。しかしながら、当然他人は他の人がどんなことを期待しているかなんてことを、阿吽の呼吸で理解してくれることなんてほとんどない。自分が他人が何を期待しているかを的確に答えられるか考えればいいだろう。そんなことができるのであれば、別の仕事を探した方が良い。

いずれの場合も、自分の期待値と現実との乖離で憤慨することになる。なぜあの人は! と憤慨し、トラブルの原因になっていく。

しかし、そんなことは無益である。自分と他人の間には深い川が流れている。何も言わなくて分かり合えるわけではない。ましては、何も言わずとも、自分がやったことに正確に自分が期待する評価を下し、さらには自分が思っていることを先回りでやってくれるなんてことはない。

最初から余計な期待を持たなければこのような原因によるトラブルは回避できる。そして期待をしないということは、自分から明確に伝えることは伝えるということである。伝えないことは伝わらない。そして伝えたことでも伝わらないことも多い。プロジェクトを担った時には特に心得ておく必要がある。

地域における取り組みでは、様々なトラブルがあるが、このような他人に過度な期待を互いにして、それでいて裏切られたと思い込むものが少なくない。

過度な期待を持たない。これは極めて重要なことである。

【2016.3.31.】

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