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生き延びられる者は変化に適応できたもの、あるいはアーティスト

「ホワイトカラーの9割が職を失う」といわれている今、広告における映像制作を担う私たちは、AIを駆使した素人にその職を奪われるか、あるいは才能を発揮したスタープレイヤーになるのか、大きな選択を迫られていると言えます。

多数の「素人+AI」と、一部の「才能あるクリエイター」。そういう構図になっていくはずだ。

東洋経済オンライン「堀江貴文「生成AIで知的労働者は一気に職を失う」

もちろんスタープレイヤーになれる可能性は稀有ですし、素人に仕事を奪われたくもない・・我々の残された道は「AIという大きな変化にいち早く適応すること」だけでしょうか。

広告映像の将来は?

AIの進化は多くの産業や職種に大きな変化をもたらすことになります。広告映像の業界もどのように変わっていくのでしょうか。


AIとの共存

AIをツールとして使うことは必須となるでしょう。典型的なのは、やはりエディターさん。オフラインでもオンラインでも、「AIソフトでラフをつくって既存のツールで最終を仕上げる」といったことが予想されます。プロダクションマネージャーも資料作りが随分と楽になるのではないでしょうか。ブラックと言われがちな業界ですが、AIで効率的に仕事をすることで、よりいい環境になることを願います。

新しい職業の創出

AIの進化により、今まで存在しなかった新しい職業や役割も生まれることでしょう。AIがどこまで発達するのかは未知数ですが、プロンプトのディレクションによって品質が大きく変わるのであれば、そこに新しい役割が生まれそうです。ライティングやレンズ感などカメラマンとしての知識を持ちながら、AIで映像を創出・編集するなど、AI映像ディレクターもどんどん出てくることでしょうし、その新しい職業を育成するビジネスも生まれてくることでしょう。

コンプライアンス問題と規制

AIの進化に伴い、コンプライアンスや規制の必要性も高まってきます。特に著作権の法整備は急務ではないでしょうか。モデルや音楽業界の人々をどう守っていくのかなど、AIの適切な使用を確保し、業界や社会の利益に合致するような方向性を模索することが重要です。

人として特有の能力の重要性

ここがもっとも重要になってくることは言うまでもありません。その人特有の感性や対人スキルは、今後一層その重要性が増すことになるでしょう。営業やプロデューサーだけではなく、カメラマンやエディターなどいわば職人としていいモノをつくることが求められてきた職業の人たちも「仕事をやってて楽しい」「この人と仕事をやりたい」という、AIでは代替が難しい人間の温かみや共感、対人関係の構築が一層求められることになります。


結論として

AIの台頭は業界に大きな変化をもたらしますが、これを機に私たちが、いかに早く変化に適応し、新たな価値を創造するかが重要です。「AIとの共存」「新しい職業の創出」「倫理的課題への対応」そして「自分たちの役割の再定義」がこれからの時代を生き抜くための鍵となるでしょう。


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