広告の映像制作はChatGPTに乗っ取られるのか?
AIで映像をつくる時代が、もうそこまで来ています。既に来ていると言っても過言ではないでしょう。
ChatGPTでスクリプトを作成し、Midjourneyで画像生成、Gen-2で動画化、ElevenLabsでセリフを生成、Boomy AIで音楽を、Wav2Lipでセリフとリップを合わせて・・・
と、ここまで読んで「既に何のことか分からない」と困惑していらっしゃる方も多いと思います。逆に映像制作に関わっていたからこそ、AIソフトには腰が引けるという方もいらっしゃるでしょう。
しかし "AIを駆使する広告制作会社” が遅かれ早かれ必ず台頭してきます。YoutubeやTikTokを傍目で見ているうちに参入機会を逃してしまった経験がお有りの方ならわかると思います。
しかし今ならまだまだ追いつけるフェーズだと私は思っています。AIに取って代わられるのか、少しずつ学んで生き延びるのか、新たなビジネスを創出していくのか、今が大きな分岐点だと言えるでしょう。
手始めにAIに聞いてみた
まずは兎にも角にもAI自身に聞いてみよう、ということでとChatGPTに聞いてみました。プラグインとしてYour AI Councilを入れてみます。
AIの回答
「広告映像制作の業界はChatGPTに乗っ取られると思いますか?」
回答は以下のとおりでした。
このように5つの視点から答えをくれました。当然の結果ではありますが、自動化・効率化のツールとしてAIを使うことが当たり前になることが記されています。
クリエイティブやマーケの方々は、AIを道具として使いこなせれば仕事は続けられますし、プロデューサーやプロダクションマネージャーのように制作費の調整や人と人との関係性を上手に構築することは、まだまだAIには難しいと言えます。
AIによって広がる二極化
5年後、10年後を生き残るために、AIをうまく使いこなすことは必須となりそうですが、その使い方も大きく二極化するのではないでしょうか。
一つはクリエイティブジャンプアップ。ブランディングや認知拡大に寄与するビッグアイデアをAIにヒントをもらいながら創出する集団。電通・博報堂やブティック系のクリエイター、そして彼らと仕事を共にする制作チームがそちらにあたるでしょう。質の高いものを突き詰めていくスタンス。
そしてもう一つは量産型。質よりも量を重視し、AIを駆使して大量のクリエイティブをテストしていく。バナーやバンパーなど、サイクルの早い広告を量産することを強みとするネット系の広告会社が得意な領域といえるでしょう。
この2つの集団がAIを使いこなし、今後の主流になることが予想されます。同時に、これはブランディングとダイレクトマーケティングという観点から見ても大変興味深いことで、この観点からもどこかで考察したいと考えています。
いかにして生き残るか
広告映像制作に携わる全ての人たちが、今後いかにして生き残っていくのか?基本的なAIの概念を理解しつつ、自分の役割に応じてさらにはそれを超えて、各ソフトを使いこなすことが必須となるでしょう。今後の記事では、プロデューサーや監督、プロダクションマネージャー、カメラマン、エディターといった広告を制作する上でメインとなるポジションの視点で考察してきたいと思います。
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