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砂粒未満

ときどき、思考が時間軸に伸び過ぎてしまうことがある。

時間軸に伸び過ぎると、思考が歴史を何千年、何万年、何十万年って飛んでしまう。

現在のニンゲンに近い新人類が登場したのが約20万年前だとのこと。新人類の先祖とも言える後ろ足だけでの歩行ができる猿が登場したのが約4,000万年前だそうだ。

地球の歴史まで遡ると、地球が生まれたのは約33億年前で、生命の起源とも言える最初のバクテリアが誕生したのは約24億年前だとのこと。

地球の年齢や、人類が誕生してからの時間を考えると、こちらただの一人のニンゲン、いくら頑張って生きても100年がせいぜいのところ。

これから医療が発達して、今100歳くらいまで生きられる人なら、今後、120歳くらいまで寿命が伸びるかも、という話もあるが、1,000年、1万年、生きられる人は登場しないだろう。

時間軸で考えると、私、ただのニンゲン、たった一粒の砂粒にも満たない、ごくごくちっぽけな存在。

ちっぽけなら、適当に生きさせてくれても良さそうなのに、1m50cm程度のいっちょ前の身体と、訳の分からない思考で埋め尽くされた脳みそを抱えている。

毎日、この情けない身体を維持するためにご飯を食べて運動して、家族のこと考えて、ちっぽけな成果しか出せない仕事でも懸命にこなして。この繰り返しで毎日が終わっていく。

毎日、どうやって生きていったらいいのか、齢50にして、まだまだ試行錯誤ばかりの情けない日々。

自分の価値、地球や宇宙軸で眺めたら砂粒未満の存在でしかない。

でも、自分、かけがえのない命。自分の家族にとっては、自分もなくてはならない存在。

砂粒ほどの価値もないかも。でも、確かに生きている。だから生きていく。ってことしかない。


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