第102話 昆虫食。MOGBUG(モグバグ)
東京の取引先の仲のいい人から、電話があった。
夕方、仕事の話しもそこそこに、ダラダラと雑談。
ふとしたことで、昆虫食の話に。
昆虫食といえば、先日、無印良品からコオロギのせんべいが販売されて話題になった。
興味があって、調べていたら、コオロギの粉末原料もあったり。
いつか、昆虫サプリメント作ってみたいなーと思っていた。
昆虫食は、人類のタンパク質危機と食料危機を救うと注目されている。
2030年には世界の人口は90億人になる。
その人口を支えるためには何億頭もの家畜の飼育が必要となる。
そのために広大な敷地と大量の飼料が必要となる。
結果、森林破壊や環境汚染につながる。
そんな中、環境面や健康面で多くの利点がある昆虫食が注目されている。
日本でも、伝統食として、昆虫食は、昔から存在する。
世界全人口75億人の1/4以上、約20億人が1900種以上の昆虫類を食べているという。
昆虫食は、時代の先取りともいえる。
話を戻す。
『MOGBUG(モグバグ)って知ってる?』
担当者から聞かれたが、全く知らない。
詳しく聞くと、食用の昆虫の自動販売機らしい。
東京って、ホンマになんでもあるなーと感心したいると。
『何の虫がいい?買って送るよ。』
仲のいい担当者は、とても親切に、四国まで虫を送ってくれるとのこと。
蟻や、カブトムシ、タガメや、コオロギ、色々種類があるらしい。ドリンクもあるらしい。
写真まで、わざわざ送ってくれた。
よっぽど、虫を食わせたいのか。
色々悩んだが、明日まで考えますと答えた。
けど、自分の中では、半分答えがでていた。
やっぱり、カブトムシにしよう。
せっかく食べるなら、1番気持ち悪いやつにしよう。
夕食後、家族にその決意の話をすると。
『離婚してください。』と、娘に言われた。
奥さんからは、『家には、一匹もいれてはならぬ。』と念押しされた。
男はロマンを求める生き物だ。
明日、電話で、カブトムシをオーダーするつもりだ。
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