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ポルトガルの選挙結果に衝撃😳

ウクライナ系のニュースがたくさん流れる中で、今週月曜日朝イチで衝撃を受けたニュースはポルトガルの選挙です。


このニュースを気にしている日本人は外交官を除き数少ないのではないでしょうか笑

ポルトガルの国政の動きが個人的にはとても面白いのです。
昨年秋に行われた地方選挙で政権与党の左派PSが苦戦を強いられ、とくに首都リスボンの首長が中道右派PSDから選出されたのは大衝撃を受けました。そして、そのあと次年度予算決議で左派系政党が団結して予算を可決するかと思いきやまとまらず否決。。。予算が否決されたことで総選挙の実施が決まり、1月30日日曜日、ついに選挙が行われました。
(地方選挙で左派が苦戦したので、総選挙に突入したら議席を減らす可能性が高まり、総選挙突入を避けるべく、左派が一丸となって予算を通すと思ってたら、予算が通らないニュースが11月に流れてきまして、このときも驚きでした。)

この流れを見た誰もが中道右派が躍進するのでは!?となったのですが、蓋を開けるとPSが議席を伸ばし、PSDは議席を減らす、、、さらには急進右派Chegaが大躍進(ほかの保守政党どうした!?)という結果に。

ぼくはPSもPSDも応援しているわけではないですが、昨年からの流れを見て、さすがにPSDが勝つだろうと思って結果を見ていたので本当に衝撃でした。この有権者行動を政治学者はどのように分析するのか、とても気になります。世論調査とかの結果もらって分析したい😂
あと政党のポジショニングも知りたい。中道左派と差別化を図りたい他の左派政党は5%ほど得票率を落として負けてしまったので、なにか戦略を間違えたはずで、それは何だったのだろうと気になります。

ちなみにポルトガルの政治制度はこんな感じです。
政体: 共和制
→国民が君主を選ぶ→大統領がいます。いまは中道右派PSDの人です。
→首相は中道右派PSの人なので、日本で言うところの「ねじれ」が起こってるんですが、
大統領は国家元首であり、行政府をコントロールする権限を全て有しているわけではないので、実質首相が政治を差配してます。
アメリカは首相がおらず、大統領と議会で成り立ってるので大統領にすごい権限が集中してますが、その仕組みとは違います。
議会: 一院制、定数230、拘束名簿式比例代表制
→党の得票率によって議席が振り分けられます。

以上、ポルトガル政治ニュース&政治基本情報サマリーでした。

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