最近見たアニメについて2024春



デート・ア・ライブV

 デアラもいよいよ完結である。初めて観たのは10年ほど前だったか。長らく追い続けてきたものが終わるのは切なさを覚えると同時に、完結まで至ってくれたということに喜びを感じざるを得ない。青春に近い何かを感じる。4期の感想記事を見返すと「中二力の高い」「古き良きラノベアニメ」と書いているが、やはり最後まで古き良き中二アニメであることを貫いてくれた。

 令音さんがラスボスというのはもちろん当初からの構想だったのだろうが、やっぱりすごい展開である。こいつは何で士道のことをシンと呼ぶんだなんてのは最初からずっと張られている伏線だが、こういう形で回収してくれるのは熱い話だ。遠藤綾も令音というより澪にあててキャスティングしたのかなぁ。私気になります。最後の展開も本当に熱かった。士道が封印した精霊の力を使えるとかバカっぽい設定だけどそれをちゃんとオチの面白さにつなげてくるのが本当に良かった。

 内容以外で目を引いたのはOPである。良い曲だった。デアラの曲は印象的なものが多いが、今回のOPは最終章らしく落ち着いた感じで素晴らしかった。EDもまた良し。sweetARMSもこれで終わりなのかなぁ。

 あとまぁ考えないといけないのは時崎さんですよ。居飛車党過激派だった時崎さん。あの人が消えて久しいですね。狂三が出てくるたびにあの人を思い出します。懐かしいね。


変人のサラダボウル

 これぞまさに古き良きラノベアニメである。まぁ作者が古き良きラノベ作家そのものなので当然と言えよう。とはいえ異世界を戦国時代から分岐した世界線として設定するというのはとんでもない構想で、斬新な部分もあって素晴らしかった。

 それにしても岐阜に行きたい。Twitterで「from:Shou_Shimanoba "岐阜"」で検索してみればわかる通り、私は岐阜が好きである。コロナ禍以降は行けていないのだが、また行きたい気持ちが強い。理由はいろいろあるが、そのうちの一端をはがないが担っているのは確かだろう。

 けどやっぱり構成が上手かったと思う。基本的にはサラ軸とリヴィア軸が分かれて展開することになるが、ちょくちょく絡み合っていく構成に上手さがあった。最終的にはブレンダがノアの弁護担当するとことかで合流させるのも良し。

 それにしてもおまえもバンドか…。バンドアニメの時代すぎるかもしれない。


無職転生 III 〜異世界行ったら本気だす〜

 シルフィ可愛い。妹たち可愛い。とりあえずこの辺を愛でていれば前半は終わる。再登場したルイジェルドがマジで仏だったことも注目ポイントであろう。引きこもったノルンをどうするかというのが前半の山場だったが、この辺りのエピソードは辛い部分も多かったものの基本的には大団円で終わって良かった。

 問題は転移迷宮編である。良かったのはロキシーとの再会までである。パウロ…辛い…。私はしばらくパウロのことしか考えられなくなった。辛い。

 それはそうとロキシーと結ばれるところは色々と難しかったんだろうなということは伺えた。理不尽な孫の手がTwitterでも言っていたが、やはりハーレム展開に対する反応には否定的なものもあるのだろう。ただ、作者の言う自分なりに真摯に異世界におけるハーレム制という問題に挑戦したつもりという発言には頷かされた。異世界モノにありがちな適当ななんちゃってハーレムよりは確かに誠実かもしれない。そういう意味ではミリス教という設定は非常によく出来ていたと思う。一夫一妻制を特定の信仰の問題として設定するのは現在の我々の倫理観も絶対のものでは無いことを浮かび上がらせる効果もあるだろう。

 それはそうとして色ボケ感というか、このアニメの男根主義的な性格はやっぱり凄い嫌である。結局女を満足させてこそ男だみたいな感じは気持ち悪い。EDのくだりもそうだが、なんでずっとこんな感じなんだろうか。うーん…。けどそれはそうとして気持ちはわからんでもない。まぁロキシーを幸せにしてやれ。結局お前もパウロの息子や。パウロの剣をなでる演出は非常に良かった。

 にしたってこいつ妊婦のことなんだと思っとん?強いストレス与えたら絶対ダメだろ。大事な話とはいえ話すタイミングもう少しどうにかならないもんかね。ノルンがロキシーとの結婚に反対するのはミリス教徒だからなのだろうか。ゼニスの娘だしその可能性はありそうである。ただどちらかと言えばノルンはロキシーとの間に思い出があまりないのであろう。シルフィはロキシーのことを知っているはずなのでこの辺りの違いも大きいのかもしれない。

 それはそうとエリスわい!!!エリス再登場いつやねん!!!!俺はそっちの修羅場を楽しみにしてんねん!!!三期はよ。


この素晴らしい世界に祝福を!3

 第三期はマジで全編ダクネスだった。前半はアイリスが猛威を振るったが、その間もダクネスは確かな存在感を発揮し続け、後半は全てをぶっちぎってダクネス全面押しだった。×ネスはいくらなんでもかわいそう…。アルダープの下から三人がかりで取り返すのはお約束ながら熱かった。カズマさんはなんやかんやちゃんと主人公をしていて良い。

 相変わらずギャグのキレは冴えていて、それでいてシリアスはしっかりしているいい塩梅の作品である。2期の最終盤の盛り上がりが激熱だったのでこれで終わりでも良いまであったので、3期が有って本当に良かった。

 ところで私は原作は読んでいないのだが、アイリスというキャラの存在は知っていた。何かの機会で調べた時に、アニメ未登場なのに人気投票で3位になった凄まじいキャラがいると知ったのである。一体どれだけ魅力的なキャラなんだとずっと楽しみにしていたので、3期で満を持しての登場とあって非常に良かった。いやぁかわいいですね。指輪をカズマに取られてるのに気づいているのも非常にいいね。でもカズめぐが公式だと思うと先行きが不安でもあります。

 それにしてもOPがあまりにもこのすばって感じで素晴らしかった。前情報なしで聞いてもこのすばのOPかな?と思ったことだろう。EDもこれまでの伝統に則ったカントリー調で良かった。最終章ということもあってEDの雰囲気をガラッと変えてきたユーフォとは対照的だったなと感じた。4期…期待して良いんですかね?


余談

 なお、今期は上記の他に響け!ユーフォニアム3期とガールズバンドクライも見ていたが、この二作品に関しては単独で記事を書くことにしたのでここでは取り上げない。
 また、劇場版総集編ぼっち・ざ・ろっく!Re:も観たが、これに関してもガールズバンドクライの感想記事で簡単に触れるにとどめたい。

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