最近見たアニメについて

彼女、お借りします

 とにかく火力が高い。全ヒロインが強手を連発する。本作を観ていると控室(ぼくしかいない)では頻繁にひえ~と悲鳴が上がり(ぼくしかいっていない)、これは強い一手ですねぇと感心したようなコメントを口にする(ぼくしかしていない)。こんなキャンパスライフを送りたかった。私は大学ラブコメといえばゴールデンタイムが金字塔だと思っていたので新星の登場に涙するばかりである。以前友人に勧められたときはちょうどアニメから離れていた時期だったので見ていなかったが、二期の放送に合わせて観始めたらいろいろと面白い感情になりますねこれは。

 ベタな展開も多いがそれが良いのである。やっぱり古典が一番です。二期も楽しい。

可愛いだけじゃない式守さん

 これはずっと漫画を追っていたのだが、最近はあまりおえていなかった作品だった。それがアニメ化されると聞いて、これは観ないわけにはいかないと思った次第である。これに関しては言いたいことは二つだ。

 第一に、可愛いのは和泉である。第二に、式守さん、わりと可愛いだけの回多いと思う。特に式守さんはカッコいいエッセンスを注入されているだけで本質的にはただの可愛い女の子だと思う。あとなんなら本当に可愛いだけなのは和泉の両親だと思う。あと猫。

 狼谷のくだりをしっかりと描いてくれたのはうれしかった。修学旅行編も楽しみである。猿荻くんのこと、よろしくたのむよ。

魔法科高校の劣等生 追憶編

 久しぶりに、そして珍しく、途中で切ったアニメ。私は一度見始めたアニメは最後まで見る、続編が出たらつまらないと思ってても見る、という信念というほどではない信条を持っている。これはどんな作品も完結するまではその面白さの最終的な評価は決まらないという理解によるものだ。したがって、私がアニメを途中で見るのをやめることはかなり少ない。さすおにも、テレビアニメはもちろん星追う子供もちゃんと見た。私はつまらないという理由で視聴をやめることは滅多にない。切るのは大抵、辛くなったときである。

 以前幼女戦記について感想を述べた時にも言及したが、私はミリタリー色が強い作品が苦手である。魔法科高校の劣等生は、まさに話が魔法科高校において成立している場合は、学園ものの外観によって軍事色が幾分か中和され、楽しむことができた。が、追憶編は司馬兄妹が魔法科高校に入学する以前のエピソードなのであまりにもモロだ。おそらく、本作はつまらなくはないのだろう。だが私には耐えがたいものだった。

デートアライブⅣ

 デアラといえば中二力の高いアニメの代表の一つだとも思うのだが、やはりこれは良いものだ。今までもずっとそうだったが、4期は特にIQが低い展開が多かった。古典芸能を連打する展開の数々は古き良きラノベアニメの全盛を思い起こさせて極めて気持ちよかった。メモを見返すと「デアラ4期は頭悪すぎて最高これぞラノベアニメ」と書いてある。3期は折紙の過去編などで少々重かったからその反動であろうか。

 それでいて時崎が出張ってくると一気にシリアス度が増すのがこの作品の特徴である。後半は一気に張り詰めた感じになっていくのが見事としか言いようがない。デアラは見るたびにこんな話が書きたい、と思ってしまうので、おそらく結構好きなのであろう。これを面白いと思える幼稚さが自分に残っていて嬉しい限りである。

 ところで私は白琴理が好きなのだが、物語が進めば進むほど登場機会が減りそうなのが残念でならない。

SPY×FAMILY

 何といっても革命的であるように思う。正直私はこの作品を全く追っていなかったし、ノーマークであった。これは近年の私のアニオタ力の衰えでの証左であるし、以下の文章もその傍証となろう。しかし、そうであってもこのアニメに言及しないわけにはいかない。

 OPが髭ダンでEDが星野源!!!???

 そんなことあっていいはずがない。これがジャンプ原作で夕方に放送されているアニメだとしてもあっていいはずがないレベルの布陣だ。世界はそんな風にできていない。ずっとそうだったはずだ。深夜アニメの曲ってのは大概は声優の歌うキャラソンで、でなければOPくらいはアニソン歌手に歌っていただけるくらいだったはずだ。ジャンプ原作なら知らん若手のバンドが主題歌をつけてくれる。そんな世界だったはずだ。この世界は。

 OPが髭ダンでEDが星野源!!!!!?????

 私のの理解をはるかに超えている。そりゃあ私だってわかってる。髭ダンは映画HELLOWRLDでめっちゃ関わってくれたし、星野源もドラえもんをはじめ本来的には親和性の高い人物だ。だからってこんなことあっていいはずがないことにはかわりない。日の目を浴びてしまうぞ、いいのか…?

 これに関しては制作陣の本気が伝わってきた。内容も決して悪くなかった。アニメ自体として出来のいい作品だったのは疑いようがない。何年前に放送されていたとしても神アニメとして覇権だっただろう。だがそれよりもOPとEDの布陣にしてやられた感は否めない。本来、本気を出したくらいで引っ張ってこれるレベルではないのだ。これは時代の変化を私に感じさせるには十分だった。アニメってもうこんなところまで来ているのか。信じられない。私はアニメは日本の文化だからとか言ってしゃしゃってるオタクを、日陰者としての本分を忘れた愚か者だと思って生きてきたが、こんな時代にあっては勘違いでもないのかもしれない。そんな流れに乗れる気はとてもしないが。

 いちおう内容的な面にも触れておきたい。秘密を抱えながら共同生活、というのは割かしベタな設定であり、とりわけ新規性が高いわけではない。個人的には、本作の興味深い点は二つある。第一に、その”秘密”の部分を無力化してしまうアーニャの役割である。これは一種の狂言回しとしての役割であり、主人公ロイドとの役割分担としては非常に興味深いものとなっている。本来この手の作品は観客だけが秘密を見通している神の視点にたってニヤニヤできるという構造を取るはずだが、そこにアーニャをかませることで新たな表現を開いていると思う。

 第二に、家族という価値観への挑戦ないし憧憬である。この点についてEDを歌う星野源の代表作の一つであるドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」を思い浮かべるのはやや飛躍しすぎだとはいえ大きく離れるものではないだろう。伝統的価値観や地縁的血縁的共同体意識が希薄になっていく中で家族というコミュニティの立場は揺らぎつつある。その一方で、家族は時に極めてイデオロギー的に利用され、人々を動員する技術に回収されつつある。このような時代にあって家族の価値を問い直す作品がヒットし続けるのは決して偶然ではないと私は思う。

 春アニメで一つ、と言われたら本作を推そうと思ってます。

映画:劇場版 生徒会役員共2

 桜の花言葉って知ってるか?聞いたことありません。教えてシノちゃん。豊かな教養、高貴、清純!花咲く最強レジェンドDAYS!

 記憶を頼りに書いてるので間違ってても許してほしい。本作について言いたいことは一つだけである。英陵の森副会長とタカトシの絡みが大好きなのでもっと出してください。あと新井里美好きなので畑さんの出番も。やっぱり深夜アニメってのはこんくらいバカバカしくなきゃいかんよ。IQ溶ける~。最高です。

 

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