島ノ葉の指す順通算戦績

 指す将順位戦に参加して満6年、今年も参加すれば7年目となる。ここいらで一度ちゃんと振り返ろうと思い、これまでの全ての対局を勝敗や戦型ごとに整理しexcelにまとめてみた。その結果わかったことをいくつかまとめてみたい。なお第三期第一局~第五局はyoutubeに振り返り動画を、第四期第四局~第八期第十一局はshogiioに棋譜を残しているため、それを参考にデータを作成した。第三期第七局~第四期第三局は棋譜が残っていないため、私の記憶および当時のツイートから推測してデータを作成した。プレーオフは含めており、不戦となった局は含めていない。

 まず通算成績であるが、計64局で36勝28敗、勝率約56.3%であった。ここまで順調に昇級している割には意外と勝てていないなという印象である。6割くらいは勝っているのかと思っていた。まぁそんなにうまくいかないというものだろう。むしろ勝率はそこそこながら要所で勝つことで上手く昇級しているのだと思えば上出来である。ちなみに開幕5連敗からずっと降級争いをし続けた暗黒の第7期の結果を除くと32勝21敗で勝率約60.4%になる。あれを抜いてようやく6割に乗るということは、勝率6割ってかなり大変なんだな…。

 先後別に勝率を見ていると、先手が19勝14敗で勝率約57.6%、後手が17勝14敗で勝率約54.8%であった。とりあえずほぼ互角だといえるだろう。私は対抗形党であるという性格の都合上、基本的には後出しジャンケンを好む。なので後手番の方が好きで、先手は引くだけで少し嫌な気持ちなのだが、結果としては先手がやや良いということでなんだかなぁという感じである。とはいえ、意外というほどのことはない。指す順は事前に対局相手のことが分かっているので、相手がどのような将棋を指すのか事前に知ることが出来るからである。後出しジャンケンに持ち込まずとも相手の出方はおおよそ検討がつくので、後手の利が野良に比べて薄いのだろう。それゆえ先手の方が少し勝率が高いのは少し仕方のないことなのかもしれない。

 次に居飛車を指した場合と振り飛車を持った場合で見ていこう。私は初参加した第三期以来全局対抗形で通しており、相居飛車や相振り飛車になったことはない(第四期のこじろ~さん戦のように乱戦調になってしまったことはある)。したがって、対抗形の居飛車を持った場合と振り飛車を持った場合で勝率がどう変わっているのかを検討しようということである。結果は居飛車が17勝10敗で勝率約63.0%、振り飛車が19勝18敗で勝率約51.4%であった。…振り飛車負けすぎじゃね?一応振り飛車には得意戦法とは言い難い四間飛車や中飛車も含んでいるのでそこは割り引く必要があるかもしれないが、それはそうとして居飛車を持つ方が明らかに勝率が良い。三間飛車が一番のエースのはずなのにもかかわらず、対振りが成績上のエースだというのは少し複雑な気持ちだ。だが今の私に一番自信がある戦型は何かと聞かれたら間違いなく対振り穴だと答えるだろう。なら仕方ないのか…。いや、対居飛穴も同じくらい自信あるんだけどね?

 という訳で対穴熊戦績を見てみよう。対居飛車穴熊(銀冠穴熊や神吉流穴熊を含む)が4勝3敗で勝率約57.1%、対振り飛車穴熊が3勝1敗で勝率75%であった。流石にどちらも通算成績を上回っており、また対居飛穴は振り飛車全体の戦績より、対振り穴は居飛車全体の戦績よりも勝率が良く、やはり対穴熊は得意にしていることが分かる。ここは直観に一致していて良かった。ただ、対居飛穴で4-3は負けすぎである。この戦型は自信があるのだからもっと勝っていなければならない。

 来季からはB級1組での戦いが始まる。また新たなステージに舞台が移る中で、私の将棋はどのように進化していけるだろうか。楽しみである、ということにしておこう。昂るね。

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