今週の小話#10

ANN改編

 今年も改編の季節がやってきた。私が愛する深夜ラジオも当然例外ではない。オールナイトニッポンもTBSも聞く私であるが、TBS系では大きな動きのなかった一方で、ANNでは大きな動きが二つあった。

 ひとつは、ぺこぱANN0の終了である。これは非常に悲しかった。私は、ぺこぱのANNは単発時代から含めておそらくすべて聞いている。私は深夜ラジオをリアルタイムではなくradikoで聞く勢なのだが、唯一リアタイ待機したのがぺこぱANNXの初回であった。それほど期待していたし、好きな番組だったのだ。正直言うと、去年の改編でXが打ち切りになってそのままなんじゃないか、と私は思っていた。それだけに、去年の改編を乗り越えたどころか0への昇格を果たしたというのは非常に嬉しかったのである。だが、現実は非情であった。とはいえ、二年にわたり楽しませてもらったので何も言うまい。悲しみが癒えるわけではないが…。

 そんな私だったが、ある日Twitterを見ていると信じられないものが目に飛び込んできた。

 !?!?!?!?!?!?!?!?

 なんだって!!!!!

 悲しんでる場合じゃねえ!!!!!!!!!

 私はこの人の歌も大好きだが何ならしゃべってる時の方が好きなのだ。あんなくそかっこいい歌声を放つ人間がどんなトークをするのかと思えばなんだか陰キャくさいオドオドしたしゃべり方をするしフヒフヒ笑うし自己肯定感激低だしこれがギャップ萌えですよね。逆にめっちゃ可愛いよね。かと思えば曲になった瞬間カッコよすぎて脳が処理落ちして焼き尽くされるというね。正直言うと毎週話してたらお話上手くなりすぎちゃうんじゃないかとかホンマに2時間持つんかとか逆にこっちが慣れすぎちゃったらどうしようとかいろいろ不安はあるが、とにかくすごく楽しみです。

(フリみたいになっちゃってアレだけどぺこぱANNが大好きだったのは本当ですよ)


妹のバレー大会

 先日妹のバレーの試合を見に行った時のことである。弱小だともっぱら噂だった妹のチームはなぜかこの日はキレキレ大絶好調大会で、なんと予選リーグを二勝0敗で一位通過してしまった。私達は二階席から試合を見ていたのだが、応援に来ていた保護者達も口々にこんなに強いところ見たことないとこぼし半狂乱の大フィーバーである。少なくともこの時点で何者にもなれなかった兄とは格が違いそうなので一安心だ。

 次なる対戦相手は、これまでよく練習試合をしてきたらしい相手。ほぼ毎回ボコボコにされており、勝ったことは一度もないという。いわゆる強豪。しかし妹たちのチームも今回は一味違った。第一セットこそ落としたものの第二セットを取り返し最終第三セットへ。そしてそれなりにリードした状態で給水タイムを迎えたのである。今日マジで強いやん。

 この時、私は思ってしまった。

 勝てる・・・勝てるんだ!

 それが何なのかを考える前にセリフとしてそれは私の脳内に浮かび上がってきた。一拍おいて、これ、何のセリフだったっけ?と考える。その答えはすぐに出た。

 内川コピペじゃん!

 なんと縁起の悪い。いやな予感がしてきたが、なんとその直後から妹たちのチームは崩れだし、結局逆転負けで敗退してしまったのである。

 翌日、二階席で冷たくなっている島ノ葉が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った。


はなおでんがん

 ついにはなおでんがんチャンネルが終わる日が来た。私にとってこのチャンネルは非常に特別な意味がある。東大で理系注文をするというこのチャンネルを代表する動画があるのだが、あれこそが私がyoutuberの動画を見るようになった最初のきっかけであった。

 はなでんが無ければ私がyoutubeに入り浸るようになるのも大きく遅れていたであろうし、それはすなわち将棋系youtuberという存在を知らなかった可能性が大いに高まることを意味するし、それはすなわち私が島ノ葉にならなかったかもしれないということである。はなおこそ島ノ葉の親だと言っても過言ではない。あの動画が無ければ、私は動画を作る人間にはなっていなかっただろう。その可能性は高いと思う。

 私なんてyoutuberを名乗るのもおこがましい底辺動画投稿者であるが、毎週投稿を始めてからというもの徐々にエンドレスマラソンの恐怖を実感しつつある。自分と重ねる事なんてできないが、私の動画投稿者ライフの先に何があるのか、考えずにはいられなかった。誰かに何かを残せる動画を作りたいものである。


大人になれない僕らの


 先日散歩をしていた時のことである。おそらくは会社か何かの略称なのであろう、看板にTNKと書いてあった。それを見て私は思った。

 ち○こじゃん!

 もうやだ。どうして俺はこうなんだ。なんでこんなくだらないことしか思えないんだ。大人になりたいよぉ。

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