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ジョン・コルトレーン/Blue Train: The Complete Masters買ってきたよ

ここ数ヶ月、いや、2022年はマイケルなどから少し離れて、もっぱらジャズやロック系を聴いているのですが…

9月16日、ジョンコルトレーンのアルバム"Blue Train"の65周年記念を兼ねた"The Complete Masters"が発売となりました。ジョンコルトレーンの再販ではもうお馴染みですが、アルバムトラックのリマスターにアウトテイクをくっつけて販売してるシリーズですね。
しかも今回はステレオ音源のみならず、モノラル音源が史上初のSACDによる再販を果たすということらしい。
しかもSACDでの販売が日本版のみときた(これ地味にすごいと思う)。


これは…買うしかない!!っと思って当日を無事迎えたわけです。



Blue Train: The Complete Mastersの収録曲は以下の通り

*Disc: 1 (MONO版共通)
1 Blue Train
2 Moment's Notice
3 Locomotion
4 I'm Old Fashioned
5 Lazy Bird

*Disc: 2 (Complete Masterエディションのみ収録)
1 Blue Train (False Start)
2 Blue Train (Take 7)
3 Moment's Notice (Alternate Take 4)
4 Lazy Bird (Take 1)
5 Blue Train (Alternate Take 8)
6 Moment's Notice (Incomplete Alternate Take 5A)
7 Lazy Bird (Alternate Take 2)

*STEREO SACD版は2枚分を1枚にまとめて収録
The Complete Masters エディションアートワーク
右下にあるステレオロゴは、SACD版のジャケには付いていませんでした


ちなみに1957年オリジナルLPは、状態の良い盤を買おうとすると2桁万円は当たり前のブツ。
当時これを録音したのはルディ・ヴァン・ゲルダーというレコーディングエンジニア。彼はジャズ録音の概念を作った偉人と言っても過言ではなく、彼が録音した音楽を収録した盤は、軒並み手の届かない値段にまで高騰しているのが現状ですね。
彼の名前の頭文字を取った”RVG”という文字がLPに載っているのが特徴でもあります。


だからこのアルバムが再販されると聞き、あえて発売当日まで聴くのを焦らしていたんですよ。何てったって前評判がとても良いアルバムがここまで至れり尽くせりのフォーマットで発売されるんですからね!
しかもこのアルバムの録音エンジニアは、あのルディ・ヴァン・ゲルダーですよ!?確定演出キタコレ



っというわけでこちら

画角が死んでるのは愛嬌


今回買ったもの
・リマスターMONO 180g LP (輸入盤)
・コンプリートマスターSACD
・リマスターMONO SACD


SACDはアマゾンでの限定特典であるメガジャケ付きを予約にて購入しました。CDのうしろに置いてある、中間ぐらいの大きさのジャケがそのメガジャケです。

実は3日くらい前まで、このLPに収録されているのがモノラル版であることを全く知らず…直前になってタワレコで予約しました。

なぜアマゾンじゃないかって? 発売日に欲しいじゃん…?

でもお前、どうせLP開けないじゃん? え?うるせぇじゃん…?




ゴミみたいな茶番はこれくらいにして…肝心のレビューです。

曲はググればどこでも聴くことができますし、買わないとわからないのはどちらかと言えば音質面の方が大きいと個人的には思うので、今回は音質を中心としたレビューを書こうと思います。また長くなるので、アウトテイクも今回は割愛します。追記で書き込むかも?


さぁ開封。

モノ版SACDの帯
この無機質なCDレーベル、もうちょい何とかならないのかなぁ… と思ったり


最初にモノラル版を聴こうと発売前から決めていたので、まずはモノラル版SACDから…


………

え、嘘だろ!?ってくらい音がいいですね。


いやぁ、はい。
ぶっちゃけ少し舐めてましたよ。「ゆーて大したことないだろww」って…
モノラルなのに、まるでステレオを聴いているかのように錯覚してしまうほどの音の広がりの良さ。そもそもモノラル音源は、LRの広がりというよりかは奥行きがメインになってくるものです。

しかしこの、モノラルを聴いてるのに全然窮屈じゃない。ステレオのような見晴らしの良さ…さすがルディ・ヴァン・ゲルダーですね。
先ほども書きましたが、モノラル版LPは記念で買った節もあるため、開封しません。ですのでレビューは今回はナシです。
繰り返し聴くなら、デジタルで聴く方が圧倒的に優位ですしね。


ここまで書いてようやくステレオの方を聴きはじめましたが、ステレオも捨てたもんじゃないですよこれ。ものすごく自然に、温かみを持ったステレオと言いますか。今のステレオ音楽と比べたら違和感は拭えませんが…
今聴いてる範囲だと、ドラムやベースが右に寄ってる曲が多いですね。
ただ、ビートルズみたいな泣き別れレベルじゃないので、そっちを聞いたことある人は簡単に馴染めると思います。LRに振ってるからと言って、センターがスカスカというわけじゃない感じに仕上がってますね。
オリジナルを聴いたことないので何とも言えないのが残念ですね。

ステレオ版の帯
こっちのデザインの方が個人的には好み

ビートルズの1stアルバムは、これよりもう少し後になって発売されるわけですが、ぶっちゃけ言えば聴くに耐えないステレオですからねw 
もう聴くことはないだろうな。と思うレベルです。それに比べたら本当に、本当にマシなレベルです。
改めて当時の録音やステレオ技術は、UKよりもUSの方が優れていたんだなぁと感じております。



最後にビートルズでもよくあるこの問い。

「このアルバムはステレオ・モノラルどちらで聴くのがいいか」
ですが…

私は選べないです。そのくらい録音がいいしバランスがいい。曲の雰囲気にも、どちらもあってるんですよねー。

どちらも聴くべきでしょう。これに尽きると思います。

追記(9月21日)
ステレオモノラルお互いを聴き比べてここまで過ごしてきましたが、今作はやはりモノラルをお勧めします。バランスもそうですが、やはり曲ごとに楽器の一体感も、モノラルの方が感じれるように思います。


次回の記事はいつになるやら…ビートルズでも書こうかな

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