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ジミヘンのハイレゾ事情についてまとめてみる

はい。
今回の記事はタイトルの通り、ジミヘンのハイレゾやSACDについて記事にしてみました。SACDについては、あんまり取り上げてる人もいないよね。

僕のSACDやその他のCDなどの所有/リスニング事情についてはまた別記事で取り上げるとして 
今回はとりあえずジミヘンのハイレゾ音源販売事情に焦点を絞ります。

それでは最後までよろしくお願いします。


①ジミヘンのハイレゾ事情

結論から先に言うと、ジミヘンのハイレゾ配信はかなり数が限られています。これ本当に謎なんですが、誰か理由を知ってる人いませんか?

亡くなって以降、未発表音源集やLive音源など様々なアルバムが発売されているジミヘンですが、そのほとんどがCDあるいはLPのみ。配信は圧縮音源のみなんですよね。

配信でハイレゾ配信されているのはこの2タイトル。

・People, Hell and Angels (2013)  (96/24)

かっこいいなこの写真…

ジミヘンの未発表スタジオ音源を発売する全3部作のうちの第2作目ですね。第1作目の「Valleys of Neptune」から3年後にリリースされたアルバムです。なぜかこいつだけは3部作中唯一、ハイレゾ音源とハイブリッドSACDの発売が実現しています。

・Songs For Groovy Children: The Fillmore East Concerts (2019) (44.1/24)

背景に見えるのは、おそらくライブチケットの写しだろうか

1969年〜1970年の年越し間に行われたフィルモアイーストコンサート、全4回公演(69年12月31日1stショー〜70年1月1日2ndショー)のライブ音源を網羅したボックスセットです。
ジミヘンの生前最後のアルバム、「Band of Gypsys」に収録された音源はこれらショーから抜粋されたものが使用されました。つまりこれはそれの完全版ということですね。

この2タイトルにも言えるのですが、近年のジミヘンの音源はとにかく音質が素晴らしいです。おそらくそのほぼ全てはマルチトラックから新たにミックスをしているはずですが、その威力が凄まじいです。
まぁ、もともとステレオ音源にトラックダウンされたものが存在しないような発掘音源ばかりのはずなので、再販をするにあたってミックスを作る必要があるのでしょうね。

うーんしかし、もうちょっとハイレゾ配信を充実させてもいい気がします。特に未発表スタジオ音源シリーズは、どうせなら全てハイレゾリリースして欲しいものですが…なぜ2番目のアルバムだけなんでしょうか??

個人的に3部作は全部お気に入りなので、ハイレゾあるいはSACDで出してほしいところです。

②ジミヘンのSACD事情

SACDに関しては、意外と出てはいるんですよね。もちろん充実しているかと言われたら疑問ですが。ここでは簡単に箇条書きでまとめます。

・Are You Experienced (Stereo/Mono(SACD層のみ)) (2020)
・Axis: Bold as Love (Stereo/Mono) (2018)

・Machine Gun: the Fillmore East (2016) (69年12月31日1stショーのみ)
・People, Hell and Angels (2013)

オリジナルアルバムのSACDが出ているのはなかなか良いですよね!
しかもステレオ音源とモノラル音源がどちらも収録されています。ステレオモノラル共にマスターテープからの初DSD化ですね。素晴らしい。
今後出るこれらアルバムの再販物やLPは、このSACD用に作られたDSDマスターをもとに作られるのではないでしょうか。リミックスを除いて。

 Are You ExperiencedのSACDレーベル
ジミヘンの再販物はレーベル面のデザインがどれもおしゃれで、とても気に入ってる

オリジナルアルバムのステレオ音源は、これまでに腐るほど再販されてきています。なので、オリジナルアルバムのモノラル音源がついに、手軽にデジタル音源で聴ける!っと思いきや…
Are You Experiencedのみ収録時間の都合からか、モノラル音源はSACD層のみにしか収録されていません(AxisはCD層にもモノラル音源収録)。
現状このSACDを買うことでしかデジタルでモノラル音源を聴くことができないのは非常にもったいない気がしますね。モノラルLPは何度か再販されているみたいだけど、CD単体でも出してほしい。


ていうかそもそも、
ジミヘンのオリジナルアルバムってそこまで音がよくないと感じるのは僕だけでしょうか??
特にAre You Experiencedは疑問に思うレベルですね。テープスピードを7.5ipsとかでレコーディングしていたのかな?

ちなみに1st2ndアルバム共に発売されたのは1967年ですが、その年はビートルズの「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」が発売された年でもあります。

聴き比べると、その音質差は一聴瞭然なんですよね。Axisで追いついてきてる感じがあるかな??
そもそもアルバム自体の趣が違うから比較にならない気がしますが、ビートルズを聴いたあとだと、ジミヘンのアルバムはどこか音が籠っているように聴こえます。オリジナルレコードで聴いたら違うとかあるのかなぁ。その辺してる人がいたら教えてほしいです。


さてここまでSACDについて書きましたが、
現状これら4枚のSACDは全て廃盤になっており、入手性は極めて悪くなっています。中古屋でも中古品として並ぶことは稀です。
先ほども書きましたが、特にオリジナルアルバム2枚のモノラル音源はデジタルフォーマットで入手できるのはこのSACDのみ。なのにここまで入手性が悪いのはどうかと思いますが、ブランドを保つための戦略なのかもしれませんね。

僕は偶然にも最近、新宿のディスクユニオンにあるSACDコーナーで新品の残り在庫?を見つけることができたのでAre You〜とPeople〜の新品を購入することができ、残りのAxis〜はヤフオクで未開封を購入。Mahine Gunはtトラック被りなのでスルーかなぁ。見つけたら買うかも。


最後に

とまぁ短い記事ですが、ジミヘンのハイレゾ関連について軽くまとめてみました。しかし僕が普段聴いて興味があるジミヘンの音源は、どちらかといえばもっと地味なものばかりなので、次取り上げる際はそちらを紹介していこうかと思ってます。

11月18日にはライブ音源もリリースされますね。それも楽しみです。

かつてはBOXセットの一枚としてリリースされたことがあるらしいが、今回は8トラックマルチトラックから新たにリミックスされて再販される

まだジミヘンを聴き始めて日は浅いですが、素人なりにこの盤のレビューでも書いてみようかなぁ。


それではまた。

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