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にっぽんむかし話 『地球太郎』

むかしむかしあるところに
ビック婆さんとバン爺さんがおりました
ある日2人は1つになり、ドッカーンという大層大きな爆発を起こしました

するとその爆発の中から
オンギャー‼︎オンギャー‼︎
と小さな沢山の星々が生まれました

婆さんと爺さんはこの星々に名前を付け
一際小さく青い星に、『地球太郎』と名付けました

地球太郎はスクスクと育ち
体には深い海が広がり、美しい緑が生い茂る
健康な大人へと成長していきました

「お婆さん、お爺さん、育ててくれてありがとう。
これからは2人のように、僕も新しい命を育てていきます。」
地球太郎はそういって、自分の体に様々な命を生み出しました

まず最初に地球太郎は
草や花をつくり
そしてそれを食べる動物をつくり
さらにその動物をたべる動物をつくりました

そして少し飽きてしまった地球太郎は
そのどれでもない賢いサルをつくりました

賢い猿たちは自分たちで色々なものを作り
スクスクと凄いスピードで成長していきました

ですが猿たちはとてもイタズラ好きだったので
そのうち地球太郎を困らせるようになりました

地球太郎はそれでも猿を愛していたので
たっぷりの愛で猿たちを包み込みました

するとサルのうちの何人かが、
『もっと地球太郎を大切にしよう!』と訴えかけたのです

サルのうちの何人かも
『そうだ!そうだ!』と言い、
少しずつ弟の植物を育てたり、ゴミを片付けるのを手伝うようになりました

そして地球太郎は
多くのサルたちと一緒に
そのほかの様々な命たちと楽しく幸せに暮しましたとさ

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