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【NLHキャッシュ】インポジからのAKoコール止めは強い(確信)

AKってめちゃ滑るしポット焚きたくない!プリフロコール止めしちゃダメなん?
そんなあなたのための研究。

はじめに

AKはAAやKKなどと混ぜ、プリフロップはアグレッシブにレイズするのが基本です。

しかし、アーリーポジションからのオープンに対して、AKのオフスートは一部コール止め頻度が存在します(スーテッドは100%頻度で3ベット)。
特にBTN~BBにコール頻度が高くなっています。

(例)6maxUTGオープンのBTNハンドレンジ

今回は中でもインポジションで戦いやすいBTNで、AKoをコールした場合のポストフロップ以降の動きについてみてみましょう。

【前提条件】

・キャッシュ 50NL 200BB 6max
・HERO:BTN VILLAIN:UTG
・相手はGTOで最も頻度が高いアクションを取るものとする

~ボード別BTNアクション分析~

①A、Tハイボード

フロップAsTd3c UTG33%BET BTNハンドレンジ
フロップAsTd3c UTG33%BET UTGvsBTNエクイティチャート
グラフ内黄色の点がAKo

【分析】
UTGはA、Tハイボードにおいてレンジアドバンテージがあるので広く安くベットしてきています。レンジ全体のEVとエクイティはUTGが非常に有利で、BTNは全体的にコールorフォールドが多くなっています。
AKoはコール頻度が高くなっていますが、BTNのレンジ全体でも上位のハンドとなるため、頻度でレイズを推奨しています。

②Q、Tハイボード

フロップQsTh6c UTGチェック BTNハンドレンジ
フロップQsTh6c UTGチェック UTGvsBTNエクイティチャート
グラフ内黄色の点がAKo

【分析】
Q、TハイボードのUTGはチェック頻度が高く、BTNはチェックで回ってきた際にはレンジの半分近くでポットオーバーや70%ベットを推奨しています。Aハイボードの時と違い、レンジ全体のEVとエクイティでBTNがUTGを上回っています。これはUTGのレンジにハイカードのような何もないハンドが多く、ナッツ級ハンドがUTGよりもBTNに多くなっていることが理由として考えられます。
AKoはマージナルなハンドに分類されますが、レンジ有利を生かし、頻度でレイズを推奨されています。

なお、実戦ではQTハイボードにおいてUTGから安CBが飛んでくることも多いと思ったので、調べてみました。
(以下、33%CBを打たれた場合のBTNアクション)

フロップQsTh6c UTG33%BET BTNハンドレンジ
フロップQsTh6c UTG33%BET UTGvsBTNエクイティチャート
グラフ内黄色の点がAKo

【分析】
Aハイボードとは違い、BTNのレイズ頻度がやや上がっています。チェックされた時と比べるとレンジアドバンテージに差がある(レンジ全体のEVとエクイティが逆転)ものの、UTGの弱いハンドが増えています。ただし、BTNのハンドも弱いハンドが増えていることから、Aハイボードの時よりフォール度率が上がっています。BTNは、コールとレイズのどちらの選択肢もありますが、Aハイボードよりはレイズ頻度が上がっています。
AKoはマージナルなハンドに分類されますが、頻度でレイズを推奨しています。

③ローボード

フロップ8h6d2c UTGチェック BTNハンドレンジ
フロップ8h6d2c UTGチェック UTGvsBTNエクイティチャート
グラフ内黄色の点がAKo

【分析】
UTGはローボードにおいてチェック頻度が高く、BTNはレンジ全体で33%~ハーフベットが推奨されています。レンジ全体のEVとエクイティでBTNがUTGを上回っており、前述の2種類のボードよりもBTNがレンジアドバンテージとナッツアドバンテージが顕著に表れています。
AKoは、そんな有利なボードの中でも数少ないチェック頻度が高いハンドとなっています。その他、キッカーがT以上のAでチェックを推奨されています。

④ターン以降

フロップのベットにコールされた後のAKoの動きについては、どのボードにおいても大きく3パターンに分類されます。

(1)AまたはKのペアとなっている場合
▶いずれのボードもUTGからのベットにもコールで止める頻度が高くなっており、ターンでAやKをヒットした場合においてもチェックとなっています。Aハイボードにおいて、UTGからターンでチェックされた場合に関してのみ、BTNからのベット頻度がありますが、基本はUTG側に有利なボードになるため、レンジ全体でパッシブな選択肢が推奨されています。

Q、Tハイボード ターンA UTGチェック BTNハンドレンジ

(2)A、Kが落ちず、ガットショットなどのドローがある場合
▶UTGからベットが来た場合は基本的にはコールでショーダウンを目指しますが、ポット近いベットにはフォールド頻度が高くなっています。

Q、Tハイボード ターン2c UTG130%BET BTNハンドレンジ

なお、UTGからチェックをもらった際には30%~ポットベット等の選択肢が中頻度で選択されています。(コールされた場合、リバーは基本的にショーダウンを推奨しています)

Q、Tハイボード ターン2c UTGチェック BTNハンドレンジ

(3)A、Kが落ちず、ハイカードとなっている場合
▶UTGからベットが来た場合は基本的にはコールでショーダウンを目指しますが、ポット近いベットにはフォールド頻度が高くなっています。

ローボード ターンTs UTGポットBET BTNハンドレンジ

なお、UTGからチェックをもらった際にはチェックでショーダウンを目指します。

ローボード ターンTs UTGチェック BTNハンドレンジ

総括

総括について、ChatGPT先生に今回の議題についてお伺いしたところ、きれいにまとめていただけたので、ご紹介いたします。
以下、先生のお言葉です。

1. ポジションの違い

  • レイトポジションからのオープンに対して:

    • 特にレイトポジション(カットオフやボタン)からのオープンに対して、SBやBBからのAKはコールで止めることがあります。これにより、ポストフロップでのプレーがより有利になる場合があります。

    • 3ベットするとポジションのない状態で4ベットを受ける可能性があり、ポストフロップでのプレーが困難になるリスクがあります。

2. スタックサイズの違い

  • ディープスタック:

    • プレイヤーのスタックがディープ(例えば200BB以上)な場合、ポストフロップでのスキルが重要になります。このような場合、コールで止めることによってポストフロップでのプレーの柔軟性を持つことができます。

3. 相手のプレイスタイル

  • アグレッシブなプレイヤーに対して:

    • 相手が非常にアグレッシブなプレイヤーであり、頻繁に4ベットしてくる場合、3ベットするよりもコールで止めてポストフロップでのプレーに持ち込む方が良い場合があります。

    • また、相手の4ベット範囲が非常にタイトである場合、AKでコールし、ポストフロップでのエクイティを活かすことが戦略的に有効です。

4. ポットコントロール

  • ポットコントロール:

    • コールで止めることにより、ポットのサイズをコントロールし、特にポジションがない場合に大きなポットを避けることができます。

5. バランシング

  • バランシング戦略:

    • AKを3ベットせずにコールで止めることにより、自分のコールレンジを強く保つことができます。これにより、相手があなたのレンジを読みづらくなります。

以上、ChatGPT先生のお言葉でした。

【個人的に考えるAKoの使い時】
今回調べて著者が思ったのは、AKoのコール止めは稼ぐというよりも相手のプレイ傾向を知るためや、コールレンジの弱いレンジを守るために使うのが有効だと感じました。ただし、以下の点に注意が必要です。

  • AやKが当たったとしても強気になりすぎない(ボードテクスチャーに従ったレンジ全体の最適アクションに合わせる)

  • ハイカードとしての価値が高いため、基本的にはショーダウンを目指す

  • AKsは流石に3ベットした方が良い(仮に4ベットが返ってきてもコールして戦いやすいため)

みんなもAKoをコール止めしてドヤ顔ショーダウンしよう!

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