脳を剥がす

歌会に参加予定だったけれど歌がぜんぜん作れず、リハビリしたいと思った。肩甲骨剥がしのように、仕事と癒着しきった脳を剥がしたい。それでnoteだ。日記。夜、妻と車でお台場に行った。近々、人を乗せて車を出す用があるから、運転の練習がしたかった。車はカーシェアサービスで借りた。車中では岩瀬敬吾の『New Speakers』を流した。2003年の音。運転はほとんど問題がなかった。東京湾を眺めながら妻はチュロスを私はチョコアイスを食べた。大学生の頃、同じ砂浜で妻と遊んだことがあり、たぶん2013年で場所はあのあたりで、と話した。それと『ごんぎつね』を読めない小学4年生について。「行間」「文脈」を読まないことで発動するタイプの創造性について。それからアクアシティのイタリアンの店で夕食を取った。味はいまいちだった。それで問題はない。1992年に生まれた私たちは、このままいけば来月で30になる。

日中は木下龍也『天才による凡人のための短歌』を読んだ。「短歌を始めたばかりのあなたが考えるべきは「短歌」であって「短歌について」ではないということ。いい歌とは何か、どうすれば他者の心を打つことができるか、それらはもちろん大事なことだが、考え始めたらキリがない。…最初のうちはとにかく机に向かって手を動かす」(p.33)。

とにかく机に向かって手を動かす。

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