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エル・ファニングパワープレー系 / 映画TEEN SPIRIT

パワープレー。
サッカーで負けているチームが試合終盤で使う戦術。
背の高いディフェンダーを前線に配置して、その選手めがけてロングボールを蹴り込み、カオスな状態を作って得点を狙うこと。

エル・ファニングを映しておけば良くも悪くも画になってしまうことを利用て、エル・ファニング頼みで作られた映画をエル・ファニングパワープレー系、と勝手に呼んでいる。
具体例としては
・How to Talk to Girls at Parties (邦題: パーティで女の子に話しかけるには)
・The Neon Demon (邦題: ネオン・デーモン)
がそう。その映画もその仲間入り。

TEEN SPIRITのいいところ

・エル・ファニング充できる。

終始エル・ファニングの演技力で押し切っていて、エル・ファニング大写しなシーンがめちゃくちゃ多い。
全盛期のバルサを超えるくらいのエル・ファニングの画面支配率。
エル・ファニングの美しさを堪能できる。

TEEN SPIRITのダメなところ

・みんなキャラが薄い。

この映画は素人オーディション番組の話。大きく分けると、ワイト島編、ロンドン編、パリ編の3つのオーディションがある。それぞれの編で勝ち抜けるのは一人なので、ライバルの描画に割ける時間的余裕がなくて、主人公以外キャラが薄い。
その主人公も背景をオープニングでさらっとしか紹介しないから歌手になりたい、ビッグになりたい動機が深くはわからない。途中で教えてくれることもない。

・キャラに一貫性がない。

ワイト島で恋愛どうでもいい、歌の方が大事って言ってた主人公がパリで恋に堕落する。その場に合わせてキャラが変えられた感。

・時代設定がブレまくっている。

プリペイドで電話して、っていうセリフがあったり、iPodで音楽聴いてたりするシーンがあるからもともとは2000年前半だったのだろう。人気が出たことを演出するために道行く人達とiPhoneでセルフィー撮るシーン入れたせいで、時代の統一感がなくなってしまった。

その他雑感

・主人公はワイト島に住むポーランド人。ワイト島にポーランド人?なんで?と思って少しググったけどわからんかった。歴史的に、ワイト島にポーランド人住み着いたとかあるんやろうか。

・外国の人はInstagramのことIGって呼ぶと思ってたけど、日本人と同じくInstaって呼ぶこともあるんやな。

・最後のネックレス外したシーン。あれは偽物やったってことなんかな。キーとなるシーンのわりにわかりづらすぎない?

・ってかそもそもオーディションいつ応募したんよ。


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