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「身代わり忠臣蔵」:身代わりの弟は早逝していた!

 『身代わり忠臣蔵』というムロツヨシ主演の映画が話題になった。吉良上野介義央よしひさの代わりに、弟の孝証法師が身代わりになって赤穂浪士に首を討たれたいう話になっている。

 愛知県西尾市吉良町にある華蔵寺は、吉良家の菩提寺だ。その華蔵寺で「吉良公の末弟孝証法師」と題した歴史講演会があったので妻と一緒に参加した。講師は西尾市史調査員の小林輝久彦あきひこ氏。私も妻もこの映画を観ていないし、孝証法師の存在も全く知らなかったのだが、面白そうな話が聴けるかなと思って参加した次第だ。

 吉良氏は、武家・士族だった日本の氏族。清和源氏の源義家の孫義康が下野国足利に住して足利を称したのに始まる。吉良氏は足利義氏の長子長氏を祖とし、所領の三河国幡豆郡吉良荘から吉良を名乗った。室町時代には足利一族中でも名門の地位を占めて幕府要職を歴任した。三河吉良氏は西条・東条両家に分かれた。三河吉良は徳川氏に仕えて江戸時代に高家となった。ちなみに吉良上野介義央は西条吉良である。吉良上野介の墓は西尾市吉良町東条の菩提寺:華厳寺にある。

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