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読書離れする人と読書の好きな私

 忙しくて読書をする時間が取れない時ほど読書がしたくなってしまうのは私だけだろうか。図書館へ行くと、嬉しくなってしまう。何時間でも滞在できるのだが、なんだか忙しくて時間的余裕がなくなっているのはなぜだろうか。私は一番好きなのは郷土史のコーナーだ。私は名古屋市民なので、名古屋市の図書館か愛知県図書館を訪れる確率が高い。私自身が暮らしているすぐそばにも、私の知らないたくさんの歴史が眠っている。

 新聞記事に、「1カ月に本を1冊も読まない人は6割を超える」という見出しがあり、とても驚いた。文化庁が発表した2023年度の「国語に関する世論調査」で明らかになった結果だという。読書好き、本好きの私からすると信じられないことだが、近年指摘されている読書離れが改めて浮き彫りになった。

 本を読む人には、どのように本を選んでいるかを尋ねた。書店に行って手に取りながら選ぶ人は57・9%で前回の66・7%から減った一方で、インターネットの情報をもとに選ぶ人は33・4%で前回の27・9%から増えた。
 読書量についての質問では、69・1%が「減っている」と答え、前回の67・3%から微増した。読書量が減った人に理由を問うと、スマホやゲーム機など「情報機器の使用により時間が取られる」と答えた人が43・6%(前回36・5%)で最多。過去の調査では「仕事や勉強が忙しくて読む時間がない」を選ぶ人が多数だったが、今回は38・9%(同49・4%)にとどまった。
 なんともったいないことかと嘆きたくなる。

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