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アイデアスケッチ

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思考や発想をみえるかたちにすることについて
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#可視化

アイデアを複眼的に見るための「4マスシート」

「アイデア」や「発想する」と言われると「思いつき」と思っている人は多いのではないでしょうか。しかし、アイデアや発想というものは、単純な思いつきではなく、自分を取り巻く情報同士の結びつきの中に存在しています。発想が苦手…という人の多くは、その情報たちを一元的にしか捉えられていなかったり、グチャグチャに捉えていたり、頭の中でうまく構成できていないことが原因で発想を難しくしています。 まずは、自分の思考に足りていない情報を認識しよう!「思いつき」の多くは、自分が一番よく考えている

自分も知らない形と出会うための「スケッチ展開カード」

昨年から、大学でアイデアスケッチの授業を受け持ち、いろいろ実験的なワークを用いて学生と一緒にアイデアスケッチの探求をしていました。中でも好評だったのが、この「スケッチ展開カード」です。 スケッチ展開カードとは?この「スケッチ展開カード」は、一体何をするためのものかと言うと、スケッチワークの中で特に下流にあたる「スタイリング(造形)スケッチ」の展開段階で、自分の中にある造形の引き出しから飛び出して、自分自身も思わぬ形を発見することを楽しむための発想を促すカードです。 <スケ

「アイデアスケッチ」の授業はじまります✍️

非常勤講師の任を受けて、プロダクト/インダストリアルデザインを学ぶ学生に「アイデアスケッチ」の授業を受け持つことになりました。授業はリレー形式で、手描きレンダリング→アイデアスケッチ→CGレンダリングの順で展開されます。そのうちの真ん中のパート(5回の講座)を担当します。 実際、自分が大学生の頃を思い出すと、スケッチ"技法"のレクチャーはあっても、発想や思考を、可視化手法(スケッチ)と合わせて構想していくことはあまり体系的に教わったことはないので(発想法はいくつか学びました

アイデアをマッシュアップするSKETCH MIX

プロダクトデザインを学ぶ学生に向けて、アイデアスケッチのワークショップをおこないました。「アイデアスケッチって何のために描くの?」ということを意識してほしいと思い設計したワークです。スライドとともにワークの振り返りをしていきたいと思います。(初めて試みるワークだったので自分のリフレクションとしても) 💡はじめに ーインプットー そもそも、「アイデアスケッチ」という行為はどんなことをしているのか?ということをまとめています。アタマで発想したことを構築しながらテで表現して、表

アイデアを「スケッチ」すること

「みなさん、普段アイデアは何に書きとめていますか?」私は、A5ノートとA7のメモ帳にそれぞれ「ツラツラ描く用&打合せ用」「とりあえず思いつきメモ用」で分けています。また、iPhoneのメモ機能で文章として絵文字混じりでアイデアを書き残していたりします。そんな、自分だけのノートに普段はアイデアを描きためて、たまに見て、描き足して、ぬか床のように熟成させていますが なかなか、そうはいかないのが「お仕事の話」 ワークショップ形式で、プロジェクト参加者にアイデアを発想してもらう時も