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『森鷗外』先生の展示会にて

 先日、森先生の展示会に行ってきました。展示会で得た二点について書きたいと思います。
 一つ目は夭逝されたお子様のお名前が『不律』ということです。よく目にする「律」ではなく、名前に「不」の漢字が入っていることに驚かされました。学芸員の方曰く「フリッツ」という外国人名を連想させたかったのだろうというお話でした。一夜明けて、不律は自由を意味すると思いました。律しない。つまり、自由。森先生の願いを感じました。
 二つ目は『芥川龍之介』先生がお書きになっている森先生への追悼文です。芥川先生は森先生と初めて出会ったのは『夏目漱石』先生のお葬式だと森先生への追悼文の中に書かれています。その際、芥川先生自身が「私は受付をしていた」とお書きになっています。
 木曜会で学んでいた芥川先生のことを森先生はどう評価していたのだろうと考えさせられました。
 追記
星新一先生は森先生のご親戚だそうです。血は争えませんね。

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