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大事な場

『文學が好きだ。下手とか上手いとか学歴があるとかないとか全てを抜きにして好きだ』
そんな人が集う場がある。それが三田文學という集まりだ。
例えば会員にはこんな人がいる。東大等での勤務経験を経て本を書く知的な大嶋岳夫さん。ロバの耳という三田文學のエッセイ欄に随筆が掲載されたことを速達で伝えてきてくれた八百屋を切り盛りする陽気な毛利英雄さん。酒を酌み交わす中で「テーマがいかに大事か」を教えてくれた芥川賞作家の青来有一先生等である。
つまり、三田文學は多種多様な人間が文學好きという同じ土俵にいて敷居がなく話せる場である。
 またその三田文學が出版する『三田文學』という文芸誌にはノーベル賞受賞者の作品から私のような文学の末席にいる者の作品まで掲載される。
全ての文学好きに開かれているという点から2023年に出合った最高の文芸誌に三田文學を押し、その集いが永遠に残ることを願っている。
 

#今年のベスト本

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