見出し画像

【遂に発見!】 DJI Ronin 映像トランスミッター RavenEye を RSC2 から給電しながら使用する方法

今回は DJI Ronin 映像トランスミッター RavenEye を RSC2 から給電しながら使用する方法をご紹介します。

DJI Ronin 映像トランスミッター RavenEye

RavenEyeとは

RavenEyeはカメラからの映像をWi-Fi経由で伝送できるDJIから発売されている機材(映像トランスミッター)です。RavenEyeを使えばスマホやタブレットを外部モニターとして利用できます。

それだけでなく、RavenEyeとRONINアプリを連携させると、ActiveTrackやForceMobileといったRONINの強力な機能をフル活用することができます。

これらの強力な機能を解放できることこそがRavenEyeの最大の魅力であり、筆者がRavenEyeに興味を持ったきっかけでもあります。

RavenEyeの使用方法

RavenEyeの使用方法は簡単です。RavenEyeとカメラ、RONINをケーブルで接続した状態で、RavenEyeとスマホをRavenEyeから発せられるWi-Fiで接続すれば完了です。(詳しい方法は下記動画が分かりやすいです。)

RavenEyeの給電問題

とても便利なRavenEyeですが、一点だけ問題があります。それは給電問題です。RONINとUSB-Cケーブルで接続しているので、RONINから給電されるのかと思いきや、RONINからは給電されません。

※正確に言うと、RavenEyeの電源を切っている間はRONINから給電されます。また、RavenEyeの電源が入っていても給電できるRONIN側のUSB-Cポートがあるのですが、そのポートでは先述のActiveTrackなどの機能は使えません。

RavenEyeの内蔵バッテリーの駆動時間は約3.5時間。その時間内での使用であればもちろん問題ありませんが、筆者は8時間ほどの利用を想定してRavenEyeを購入したので、給電ができないとなると大変困ります。(購入前に確認しなかったことを後悔しても時既に遅し・・・。)

RavenEyeの給電方法を探して

給電できないとなると、真っ先に思いつくのは「RavenEyeの複数台運用」ですが、所持機材は可能な限りコンパクトに済ませたいという思いと、ジンバルに乗っている機材を撮影中に付け替えるという手間は避けたいという思いで、半ば諦めつつもRONIN(筆者の所持機材はRSC2)からRavenEyeへの給電方法を探します。

●ネット上での記事を探してみる
「RavenEye 給電」で検索すると真っ先に下記の記事に辿り着きました。

画像引用元:SEKIDO 公式HP

大手メーカーさんの端的で自信満々の断言記事に絶望しつつも調査を続けます。

海外のDJIフォーラムにも同じ内容のスレッドが立っていましたが、給電方法はどこにも掲載されていませんでした。

●Twitterの投稿を探してみる
Twitterに「RSC2からRavenEyeに給電する方法があったら教えて!」と投稿しつつ、関連するツイートがないか探してみますが、「できる」と「できない」の情報が混在しており、「できる」と投稿している方も具体的な方法は書いていないため解決には至りません。

●USB-Cハブを噛ませてみる
どうやってジンバルの上に乗っけるんだ?、という実務上の問題は一旦忘れて、RavenEyeとRONINの間にUSB-Cハブを噛ませて、RONINとはデータ通信のみ、他電源から給電、というテストをしてみましたが、データ通信、給電共に動作しません。

筆者の心理状態がそのまま現れているかのような迷走中の様子

この段階で給電しながらの利用は諦めました。そして、複数台運用を視野に入れての内蔵バッテリーの駆動時間テストを開始したのですが、そのテストの最中に不可解な現象が発生したのです。

RavenEyeの内蔵バッテリーテスト中に起きた不可解な現象

内蔵バッテリーの駆動時間テストを開始して3時間が過ぎた頃、バッテリー残量は10%を切りました。公式資料の通り3時間半ほどでバッテリーが切れそうです。

そして、バッテリー残量が5%を迎えた時、、、その現象は始まりました。

スマホ側のバッテリー残量のモニター表示が一瞬給電されている表示になったのです。

最初は見間違えかと思いましたが、その後も定期的に給電マーク(雷のマーク)が出ます。更にはいつまで経ってもバッテリー残量が5%から減りません。どころか、5%と6%を行き来しているではありませんか。

買ったばかりなのに早くも不具合?エラー?ということも疑いましたが、公式の内蔵バッテリー駆動時間の3時間半を過ぎても、一向にRavenEyeの電源は落ちる気配がありません。

4時間が経過し、5時間が経過しても落ちません。

最終的に、12時間の連続稼働を確認したところでテストを終了しました。

【結論】RavenEyeをRSC2から給電しながら使用する方法

1: 通常の手順通りにRavenEyeをRSC2と接続して使用する。
2: RavenEyeのバッテリー残量が5%になると、5%を切らないように適宜RSC2から給電される。

※ちなみに先の12時間連続稼働を確認したテストはRSC2を給電しながらのテストです。RSC2の内蔵バッテリーのみで連続何時間まで使用可能かはご自身で確認をお願いします。

DJIの公式見解

この記事を書いているのが日曜日でして、月曜日になったら日本DJIに今回の内容についての公式見解を伺おうと思っていたんですが、、、

つい先ほど当記事内でツイートをご紹介させていただいた@satokazさんから下記の連絡が来ました。(検証開始当初に給電についてツイートでお尋ねしたところ丁寧にお返事をいただけました。)

ご紹介いただいたURLに飛んでみると・・・

画像引用元:Reddit

なんと、アメリカ版2chと言われるReddit内にてDJI公式アカウントさんが同様の内容を発信されておられました。(ワレの検索能力の未熟さよ・・・)

最後に

ということで公式も認める「RavenEyeをRSC2から給電しながら使用する方法」をお届けしました。少しでも皆さんのお役に立てたら嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?