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【機材レビュー】ATEM Television Studio HD8 ISO レビュー -1stインプレッション編-

今回は新規導入した ATEM Television Studio HD8 ISO のレビューをお届けします。

元箱で運ぶ日々です。早くケース欲しい・・・。

<前提の共有>

レビュワーの経歴:2013年に脱サラしてフリーランスの映像クリエイターに。映像専門学校や、テレビ局、映画制作などの映像業界の経験は一切なし。2020年に法人化。現在はセミナー、イベント、学会等のライブ配信がメイン事業。

配信歴:3年2ヶ月(2020年3月〜)

スイッチャー遍歴:
・ATEM Mini Pro(売却済)
     ↓
・ATEM Mini Extreme ISO(現役※訳あり品)
     ↓
・ATEM Television Studio HD8 ISO(新規導入)

ATEM Television Studio HD8 ISO をどのくらい使ったの?:
自宅で何度か検証(数時間ほど)、現場で1回(8時間ほど)

<このレビューが役に立つ方>

初心者の方や、駆け出しの方、ATEM Mini シリーズからのアップグレードを考えている方の参考になればという思いで投稿させていただ来ました。(以前からATEM上位機種を使いこなされている猛者の皆様にとっては、1mmもお役に立たないレビューかと思われます。ご了承ください。)

<本レビュー内での略語表記>

・ATEM Television Studio HD8 ISO・・・ATS
・ATEM Mini Extreme ISO・・・AME

<目次>

●プレビューボタン
●安定感・安心感
●Super Source
●内部収録
●電源ケーブル
●ケース
●Miniについて
●最後に…   

●プレビューボタン

Miniシリーズではスイッチングボタンが一列のみですが、ATSにはプレビュー列が加わって二列になっております。Miniシリーズでも Program Preview モードというのがありますが、私は Cut Bus モードでずっと使ってきたので、正直「プレビュー列って本当に必要?」と思っておりました。ところが実際に使ってみると、プレビュー列、めちゃくちゃいいです。事前に次の絵を確認できるとか、誤スイッチングを減らせるとか、どこにでも書いてあるようなことがメリットなんですが、これらが文字で読んでるよりも想像以上に良い体験でした。またCUTボタン一つで2つのカメラ映像を行ったり来たりできるのも、オペレーションをとても快適にしてくれました。

●安定感・安心感

大きくてしっかりとした作りの筐体は、やはり安定感・安心感があります。(AMEを導入した時は「どこが Mini やねーん!」と突っ込んでましたが、MiniはMiniだとようやく実感しました。)その上で設置の手間(本体を出して、電源を繋ぐだけ)はMiniと変わらないので、スムーズに設置・稼働できました。  

●Super Source

私は Super Source(以後SS)を多用するのですが、AMEの時はスイッチング時に小さいSSボタンを押すのに苦労していました。ATSでは2つあるAUXアウトの1つをSSに設定、30cmのSDIケーブルで「AUXアウト→任意のインプット」と接続し、SSの絵を割り当てています。SSボタンではなく通常のボタンでスイッチングできるのでとてもやり易いのと、ISO収録で生成されるタイムラインでも映像が収録されるのでオススメです。(※SSボタンを使うと、タイムライン上ではブラックになります。)ちなみに、ATSを導入するまで気づいてなかったのですが、AMEでもアウトプットにSSは割り当てられるので、アウトプット端子が空いているのであれば同じ方法での対応が可能です。

●内部収録

本記事執筆時点(2023年4月21日)で市場に出回っているATSは初期ロットから2TBのM.2ストレージが内蔵されています。(内蔵ストレージは一応期間限定ということになっています。)外部SSDにケーブル経由で収録するよりも安心感があって気に入っています。尚、内部ストレージはNASなので、USBケーブルではデータの取り出しはできません。LANケーブルを使っての取り出しとなります。私はNASの使用は初めてだったのですが、自宅のメインPCと有線でつながっているLANハブにLANケーブルで接続したところ、無事にデータを取り出すことができました。

●電源ケーブル

開封してびっくりしたのですが、ATSには電源ケーブルが付属していません。(そんなはずはないと思って箱の中や発泡スチロールの隙間などを暫く探してしまいました笑)電気製品で電源ケーブルが付いていないという体験が初めてだったので、購入元のシステム5さんにどんなケーブルを買えば良いのかお尋ねしたところ「普通の家電量販店で買えるパソコン用の3ピンケーブルで大丈夫ですよ」と親切に教えていただきました。最寄りの PC DEPOT で無事に購入、問題なく動作しております。(※ATSの販売ページに電源条件が載っているので、購入する際は事前に確認しましょう。)

●ケース

facebookで木村玲さんが運営されている「ライブ配信部」というグループにてATSのケースについて質問させていただいたところ、とある企業様とお話することができまして、そちらの企業様が開発中の専用ケースの販売開始を待っている状態です。実際に導入しましたら、またレビューを投稿させていただきます。ちなみに、、、先日元箱で運搬したのですが、ゆっくり丁寧に運搬したつもりが、気がついたら箱に傷が付いていてちょっぴり凹みました泣 元箱を綺麗に保管されたい方はケースも一緒に購入されることをオススメします。

●Miniについて

「ATSを導入したらAMEはいらなくなるかしら…?」なんてことを思ったこともあったのですが、ATSを実際に現場で使ってみて、AMEのことを改めて好きになりました。やはりAMEのコンパクトさはとっても魅力的ですね。今後は現場の規模や予算感に応じて、ATSとAMEを適材適所で使って行きたいと思います。

●最後に…

初めてのブラックマジック製品「ATEM Mini Pro」を購入してから早3年。メインの編集ソフトもPremiereからDaVinciに完全移行して、ATSまで導入する始末。「ブラマジ製品を使うなんて意味が分からない」なんてことを言われたり、色々困ったことも起こったりしますが、この3年間ですっかりしっかりブラマジ愛を育んでしまったようです。まだまだブラマジ初心者で未熟なことだらけですが、ブラマジ好きの皆様、ブラマジマスターの皆様、今後ともどうぞよろしくお願いします。

今回のレポートは以上となります。今後の運用で気づいた点などあれば、また投稿したいと思います。お読みいただきありがとうございました。

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