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ブラジリアン柔術:白帯で行ったこと

昨年の12月に青帯を授かった。柔術を始めてから1年と2か月が経過してからのことだ。ブラジリアン柔術を始めた頃は、組技の身体の使い方や技術、練習の充実感に夢中になっていた。また以前から稽古に励んでいる合気道との技術や文化の違いに対して、非常に新鮮な心持ちで練習を行っていた。

第一に「楽しむこと」を大切にしながらも、ゆくゆくは試合に出ることを考えていたため、上達することを重視して練習を行った。そのためにするべきことは、先生が順を追って教えてくださった。まずは、強いガードを組むことだ。自分が攻防の展開を作っていくには、ボトムからのガードワークが必要になる。その初めの段階として強いガードを正確に作ることは不可欠だ。

それができるようになると、次は得意なスイープを作ることを意識した。簡単にはパスガードされない強いガードと得意なスイープの技術を持っておくことで、ボトムからの攻防において最低限試合に勝つために必要な要素は揃う。

技術面において白帯の練習で身につけたことは、ガードワークとスイープだけといっても過言ではない。基本的には、ボトムからの攻防を重点的に行っていた。トップからのパスガードに関しては、技術と言えるほどのものは習得していないように思う。技術として正確に動いているというよりかは、基本的なパスガードの足の捌き方を見よう見まねで組み合わせ、勢いで行っていると言った方が正しいだろう。

また、パスガードの考え方を理解しておくことも、動き方を覚える上で役に立った。パスガードは、基本的には相手の足を捌いて、腰を制して、上半身を制するという流れを取る。例外はあるが、足を捌くことを放棄してパスガードを試みても上達には繋がらない。

当然のことながらスパーリングの量は重要だ。柔術の動きに慣れ、時間内をしっかりと戦える体力を身に付けるには、スパーリングを多くこなすことが一番だろう。スパーリング中に上達するための思考を行うには、十分な体力は欠かせない。

①強いガードを組む(ボトム)
②得意なスイープを作る(ボトム)
③柔術の簡単な動きを理解する(トップ)
④体力(ボトム/トップ)

したがって、以上が僕が白帯で身につけた要素として挙げられる。もちろん詳細にはさらに多くの要素が関係しているが、大まかには上記の4つだ。また、当たり前だが、これらはルールを理解していることが前提となる。ブラジリアン柔術が「競技」である以上、それはあくまでルールに則った内容であり、その枠組みの中で上達のステップは設けられる。

2023年2月11日

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