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二人の賢者が示す世界の本質

YouTube で TEDx Talks を見ていたとき、ある2つの動画が目に留まった。彼らの口から伝えられるメッセージはとても力があり、日々の選択に深く関係する内容であった。力強い話の一部を、以下に紹介しようと思う。

Be OK with what you ultimately can't do, because there is so much you CAN do. (最終的に出来ないことがあっても、出来ることが沢山あるからOKだ)
by Sam Berns

この言葉はサム・バーンズ(Sam Berns)さんによるものだ。彼はプロジェリア症候群(早老症)という先天性の病を患っており、当時は17歳。彼はスピーチで、幸せな人生を送るための哲学を3つ挙げている。その内の一つが、上記の言葉である。

人は"出来ないこと"に注意が向きがちだ。出来ないことに着目し、それを嘆き、結果出来ることに行動を移さない。しかし、出来ることも沢山ある。出来ないことを出来るようにすることだけが「成長」ではない。出来ることをさらに伸ばすことも成長である。しかし、それらの問題以前に、そもそも出来ることから始めなければ、人は成長しない。

目の前にある"出来ること"に集中することで、結果として"出来ないこと"にも手が届く。出来ないことに対して、それがもし自分の情熱に関わるものであるならば、全力で行動するべきだろう。しかし、そうでないのであれば、他人に任せればいい。それを専門とし、情熱を傾けている人々に助けを求めればいいのだ。

Never believe a prediction that doesn't empower you. (あなたに力を与えない予言を決して信じてはいけない)
by Sean Stephenson

これは、もう一方の動画でのショーン・スティーブンソン(Sean Stephenson)さんの言葉だ。彼は生まれつき骨形成不全症を患っている。生後すぐに彼の両親は、医者に24時間以内に亡くなることを宣告される。そして35年後、彼は生きている一方でその医者は亡くなっていることを笑い話にしながら、上記の言葉を伝えている。

多くの人が一般的に歩んでいる道から自分が外れたとき、色々な言葉を浴びせられる。それが正しい選択であるのか、まだ確信が持てていない場合は、なおさらそれらの言葉を真に受けてしまう。しかし、周囲の人々の言葉は、あなたにポジティブな力を与えるだろうか。自分の純粋な気持ちと相反する場合、それはあなたの信念とは異なるということだ。

2人は人生を通して、様々なメッセージを多くの人々に投げかけてきた。その一つ一つの言葉に加えて、彼らの物事に対する姿勢に心を動かされる。社会で生きる上で、多くの困難に直面したはずの彼らの口から放たれるメッセージは、とても前向きで、この世界を明るく照らしてくれる。それは、彼らという存在および彼らの言葉が、この世界の本質を示しているからであるように思う。

2023年2月23日

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