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ながらSDGs通信[第5回]目標2.飢餓をゼロに

はじめに

このコーナーは、私がタウンアドバイザーを務める千葉県長生郡長柄町の広報誌に毎月連載している、SDGsに関するコラムをnoteを読んでいる皆さんにもお伝えするものです。

目標2. 飢餓をゼロに

SDGsの2つ目の目標は、「目標2. 飢餓をゼロに」です。世界には、食べ物が手に入らない人々がおよそ8億人もいると言われています。今日は、飢餓による栄養不良の問題について考えてみます。

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栄養不良が引き起こす問題

栄養不良は、2つの問題を引き起こします。ひとつは、じゅうぶんな栄養がとれないことによる発育不全です。年齢に比べて背が低いといった「発育阻害」という状況の子どもが、1億5000万人いると言われています。もう一つは、肥満です。先進国での肥満はもちろんですが、発育阻害の子どもの割合が高い国の多くで、肥満が増加しています。

食糧安全保障

これらの飢餓による問題への対策として、SDGsでは「食糧安全保障」と「持続可能な農業」というキーワードを掲げています。食糧安全保障とは、安全な食べ物を手ごろな価格で手に入れられるように国際社会が監視し、保障することです。また、「持続可能な農業」によって、農業の生産性を高めたり、災害に負けない土地をつくったりして、食べものの安定的な供給を目指しています。

「学校給食プロジェクト」

飢餓に対するもっとも有名な取組みは、世界食糧計画(WFP)の「学校給食プロジェクト」です。貧困地域の子どもたちに給食を提供するこのプロジェクトは、子どもたちの唯一の食事となるだけでなく、子どもたち(とくに女子)が学校に来て勉強する動機にもなることから、SDGsの「目標4. 質の高い教育をみんなに」といった目標にもつながっています。

参考

国際連合広報センター「飢餓をゼロに」、WFP「肥満と飢餓の「深い関係」」

掲載情報

千葉県長生郡長柄町『広報ながら』2022年2月号

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