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不意に会話が途切れた瞬間 次の言葉を爪先立ちで覗く 微かな雨音が空気に溶けてゆく 知らずに傷ついた心を癒すように 雑踏の中に 消えてゆくあなたの影 見慣れた横顔 もう二度と戻れない 思い出を超える 今が作れずに ページをめくるように 瞳を伏せてく 見慣れた横顔 もう二度と戻れない 思い出を超える 今が作れずに ページをめくるように 瞳を伏せてく 交わした約束も すれ違ったまま 流れる季節に 重ね合わせてく
帰れない予感がした 広がってく足音の隙間に 時計の針 曖昧に揺れてる 別々の空白に眠れる 雨の音を 長い間待っていたのに 乾いてゆく la la la...触れない 二人の距離を 少し縮めてく la la la...あてどなく6月の海を 一人で歩いてゆく 誰も来ない狭い部屋で 軽いため息はどこへゆくのかな la la la...触れない 二人の距離を 少し縮めてく la la la...あてどなく6月の海を 一人で歩いてゆく 帰れない予感がした 雨の音は めまいの中
長い夢 記憶を濁らせて 昨日を殺してく 褪せた音 体を軋ませる 影を追いかけた 錆びた嘘 まだらに崩れてく 散りばめられた風 滑りゆく光はここで 消え始めてく 揺れ動く呼吸だけが 微かに残る 操られた弧を描き 瞼を閉じて 色を重ねながら 君を失った
さっきまでの 白い空が 冷たい雨に変わり 忘れかけた あの痛みを 右の頬に重ねてく 誰も来ない 公園の隅で 次の言葉選んで紡いだ だんだん窓を染めて 空っぽの壜を埋めた また誰かに語りかけ もつれてゆく微笑 飾りの無い雲 自由に溶けてく 触れられないから 僕らは憧れる 赤みが差す指先で 乾いた紐を解いた 沈んでた気持ち ただここで そっと吐き出す 寂れた通りで 曖昧に呟く 悲しめないのが 僕らの悪い癖 飾りの無い雲 自由に溶けてく 触れられないから 僕らは憧れ