ネパールの教育現場を見てきた話②
うちのNGOの現場を視察に行ってきました。普段から活動報告はNGOのFBページでしているのですが、少し専門的な見解も交えて視察報告を簡単にしようと思います。前回は小学校入学前の子どもを対象にした学習センターの必要性の話をしました。今回は子どもたちの学習教材についての話です。
前回説明したように、学習センターでは子どもたちの衛生チェック→宿題チェックをして、その後はゲームを活用した学習活動です。例えば、鳥の名前で山手線ゲーム的なことをしたり、算数ゲームをしたりします。それが終わると、サルタックの活動の柱である絵本の読み聞かせをします。↓の写真はゲームの様子です。
しかし、宿題チェックの時間があるといえども、宿題を持ってくるのを忘れてくる子どもたちもいます。そうすると、その子どもたちは宿題チェックの時間中やる事が無くなって手持無沙汰になり、教室の外に出ていってしまったりします。さらに、子どもたちが宿題を進める進度がバラバラで、早く宿題をやり終えてしまった子も手持無沙汰になってしまっています(興味深いのは、宿題を早くやり終えるタイプの子どもの場合、外に出ていってしまったりせずその場でじっとしていることが多いです)。
ここで気が付いたのが、独自の学習教材の必要性です。これさえあれば宿題を持ってくるのを忘れてきても、早く宿題を終えてしまっても、学習することが出来ます。特に、現在のサルタックの活動では全くnumeracy(計算能力)についての活動が出来ていないので、算数関連の独自学習教材を作りたいと考え至りました。
そこで、ぜひ日本の知識を活かしたいのと思うので、日本の先生にボランティアで来て頂いて、サルタックのスタッフと算数の学習教材を作成して頂ければと思います。サルタックでの経験は国際理解教育にもきっと活かせるでしょうし、ネパールは世界遺産が数多くあるので観光もきっと楽しんでいただけると思います。ご興味のある方はぜひぜひご連絡ください、よろしくお願いします!(続く)
10月10日にサルタック活動報告会兼セミナー「震災後ネパールの教育のために日本の市民社会ができること」を開催します。教育政策や国際協力の国際的な潮流を踏まえたお話をさせて頂くのでぜひご参加ください!お子様連れも大歓迎です!
FB: https://www.facebook.com/events/469122606625663/
サルタック・シクシャは、ネパールの不利な環境にある子供達にエビデンスに基づいた良質な教育を届けるために活動していて、現在は学校閉鎖中の子供達の学びを止めないよう支援を行っています。100円のサポートで1冊の本を子供達に届ける事ができます。どうぞよろしくお願いします。