"な"のはなし:なんくるないさ
『なんくるないさ』
沖縄県の方言です。
一時期CM等で流行ってた時期もあったような記憶があります。
僕は沖縄出身ではありません。
そのため、TVで聞くことはあっても、生で実際に言葉を聞く機会は数年前までありませんでした。
沖縄旅行に行った際、現地の方がこの言葉を使われていてスッと心が落ち着く感覚があったことを覚えています。
言葉に対しての居心地がよかった。
僕自身この言葉の響きが好きです。
素敵な言葉だなぁといつも感じます。
『なんくるないさ』=なんとかなるよ
楽観的な見通しが強く感じられる言葉に感じますよね。
ただ、本来の『なんくるないさ』にはそんなことを意味する言葉ではないようです。
これを知った時は頭の中が「???」になりました。
『なんとかなるよ、大丈夫』という意味合いで捉えていたからこそ衝撃が強かった。
本来『なんくるないさ』は
『まくとぅそーけなんくるないさ』
の定型句を構成している言葉なんだそう。
人として
「まくとぅそーけ」=正しいこと、誠実なことをすれば
「なんくるないさ」=なんとかなるさ
ということが本来の意味合いです。
挫けることなく正しい道を歩むべく努力すればいつかいい日が来る
といった風に捉えることができるんですね。
なるほど、確かにこう見てみると単に楽観的な意味合いでは無いなと納得が懐に落ちていきました。
自分自身に向けた言葉でありつつも、
『大変なとき・踏ん張り時に周囲が声をかけてあげる言葉』であることが素敵ですよね。
自分が進みたいと思った道を最後まで進み続けていくためにも『まくとぅそーけなんくるんないさ』は背中を押してくれる言葉になります。
沖縄の方言に詳しいということではありません。
ただ、こうやって方言の背景を知ると、言葉一つひとつが大切に扱われているんだなということを感じます。
言葉の中に姿は見えないけれど『灯っている暖かさ』があるのではないでしょうか。
改めて思います。
言葉が持っている力はすごい。
組み合わせ、状況に応じて想像以上の力を発揮する可能性が幅広いです。
素敵な言葉に巡り会えることは幸せですね。
落ち着いたらまた沖縄にいきたい。
それまでに毎日流れる時間の中で言葉一つをしっかりと感じられるようになる。
自分の道を信じて最後までやってみる。
転んだらだるまのように立ち上がる。
最後は笑う。
心の中で唱えましょう。
『なんくるないさ』
小学生のころ、何も考えずに無邪気に笑っていた時間。 そんな時間を成長した今こそ楽しみたい。 『楽しく笑って面白く』人生を歩むことが僕の目標です。 素敵な空間素敵な時間を共に過ごしたい。 ありのままの素直な自分を表現して、歩きます。