"と"のはなし：どんな理想にも自分をかけ合わせるとオリジナル

『なりたい理想像』は誰しもが抱いているもの。
あの芸能人のようになりたい。
身近な上司のようになりたい。
一人ひとりの憧れが反映されているのではないでしょうか？

『自分は自分』という信念で理想を追いかけない人もいます。
それも素敵。
『自分を貫く』ことも輝いて見えます。
『自分』という存在は唯一無二だから。

僕にも理想はあります。
毎日情報を収集していた時期もあったなぁ。
常に前を走っている背中を追いかけ続けていました。

理想を抱くことは悪いことではない。
『理想に近づくためには何が必要なのか』
『どうすれば少しでも近づくことができるのか』
といったことを考えられることは素敵だと思います。

体型に憧れてるなら、食事改革・トレーニングに取り組む。
ファッションに憧れていれば、着ている洋服を調べて購入する。

十人十色で理想の追いかけ方が存在しています。
反面、理想を追いかけ続けるって難しい。
自分自身の中である種『覚悟』が必要だと思うんです。

『絶対になってやる』という覚悟が。

『こうなる！』と理想を追いかけ、達成できたときの喜びはこみ上げるものが有るはずです。
理想の自分になれてよかった！近づけてよかった！と。
僕も追いかけるのに必死で洋服から髪型から話し方まで真似したことがあります。

ところがです.....
ある日、一番見逃してはいけないことを見逃していることに気が付きました。

僕が理想を追求して完璧に近づけたとしてもそれはコピーでしかない....
オリジナルでは無いんですよね。

恥ずかしながら、この事実に気がつくまでにかなりの時間を要してしまいました。
理想に近づくことができればオリジナルになれると思いこんでいたから。

この事実は決してコピーが悪いということではありません。
コピーの背景には理想を追いかけ続けた足跡が残っているから。
無駄なことはないんです。

ただ、『自分』というオリジナルの存在を忘れてしまうことはもったいない。
自分の持っている良さを、理想を追いかける過程の中で消滅させる必要はないと思うんです。

あるときこんな言葉を見かけました。

僕は小栗旬さんにはなれない
けど、小栗旬さんも僕にはなれない

当たり前のことなんですが、当時すごく懐に落ちてきたことを鮮明におぼえてます。

このとき、『自分というオリジナル＋理想』がかけ合わせれば唯一無二のオリジナルが出来あがると答えが出ました。

理想の人物をモデリングの中で取り入れつつ、自分の軸考えを持ち続ける。
言葉で書くのは本当に簡単ですが、いざやろうとすると難しいもの..笑

理想軸に引っ張られすぎる瞬間がどうしても出てきてしまうのです。
ただ、それは自分の良さかもしれないと思う。
それだけで『自分というオリジナルじゃん』と最近は考えています。

引っ張られていることを理解していることは、自分で考え・気がついている証拠だから。

理想を追いかけ続ける中で、自分の考えをもてるようになれたことは成長です。
こんな場合もあるでしょう。

『理想に近づくことができない。』

それもOK。悲観するとは無いです。
自分で考えて答えを出せているから。
自分というオリジナルが生きている証拠です。

その理想に近づけないのであれば、別の理想をさがして自分で追いかけることもいいのではないでしょうか。
自分の考えを持つということ自体が『オリジナル×理想』の唯一無二のオリジナルになっているから。

ただ理想を追いかけるのではなくて、
一度なぜその理想を追いかけたいのかを書いて考えてみるといいと効果的です。

自分が○○のためにこの理想を追いかけたい。
そんな『オリジナル×理想』の土台が出来上がっていくはずです。

純粋にかっこいいし素敵だと思っています。
そんな個性溢れる時間が僕は大好き。

今日もオリジナルの自分の中に理想も取り入れ、唯一無二のオリジナルを磨き続けます。

『自分は自分』というかけがえのない存在です。