情シスの社内ステークホルダーとの付き合い方
corp-engr 情シスSlack(コーポレートエンジニア x 情シス)#2 Advent Calendar 2021の12/18分です。
私は非IT企業の社内情シスの責任者をやっています。
どちらかというと手を動かすよりもチームマネジメント、プロジェクトマネジメントの比率が高いです。
社内ステークホルダー
当社の情シスの業務は大きくIT企画・推進と社内ヘルプデスクです。
企画・推進(システム導入)は全社を巻き込んでのプロジェクトになることが多く、社内ステークホルダー(利害関係者)の巻き込み方、付き合い方が重要になります。
プロジェクトを上手く進めるためのステークホルダーの巻き込み方
「これが正解」というような話ではないのですが、自分が普段から気をつけていることをつらつらとまとめてみました。
まずはステークホルダーを定める
ステークホルダーはなるべく複数名のほうがいい
ステークホルダーをランク・レベル分けして優先順位付け
ステークホルダーを味方につけるべく圧倒的コミュニケーション
ステークホルダーと言語を合わせる
PMBOKにおけるステークホルダー・エンゲージメントでは
「特定」→「理解」→「分析」→「優先順位付け」→「エンゲージメント」
→「監視」→・・・とあるので、図らずも概ね標準的なやり方なのだと思います。
3は権力や影響度だけでなく、立場(賛成か反対か、積極的か消極的か)も含めて把握しておきたいところです。
5はシステム的な用語や仕組みをいかに噛み砕いて説明出来るかで、特に非IT企業ではとても重要なことだと思ってます。
普段からステークホルダーからの信頼を得るために
とはいえ、「こういう風に巻き込んでいけばいい」というのは頭ではわかっていても、実際に行動に移すのは難しいことです。
情シスは特に社内ではコーポレート部門(管理部門)に属しているので、ステークホルダーである事業部門や経営層とは距離がある場合が多く、普段からいかに信頼を得ておくことが大事です。
ここのやり方は相手によってアプローチが変わってくると思いますが、私が今の会社で実践していることをいくつか紹介します。
日頃から小さな課題を拾い上げて解決してあげる
私のモットーの一つである「ギブファースト」です。普段から良くしてくれている人に協力してあげたくなるのが人情です。特に事業部門ではITツールを使えば比較的簡単に解決出来る慣れた不便がゴロゴロ転がっていたります。日頃からこういった小さな課題を解決してあげることで信頼を積み上げています。
IT関連ニュース・記事の解説
特に経営層の方ですが、日経新聞で情報セキュリティ関連の報道があると「ウチは大丈夫なのか?」という風に直接問いかけがあります。
こういった記事は既にかなり用語なども噛み砕かれて説明がされていますが(それが逆に我々からすると「その説明は違うだろ」ということもよくありますが、それはそれとして)ほとんどの経営層はそれを見ても自社に当てはめたときにどういう影響があるのか判断が出来ないのです。
そこで「自社においてどういう影響があるのか、ないのか」「どういった対策をしているのか」を説明してあげるととても喜んでいただけます。ポイントは「他所で語れる」ように解説すること、「なるべくホラーストーリーを盛り込む」ことだと思っています。
今では聞かれる前から解説して展開するようにしており、業務の一つになっていますが、日頃から発信をしておくと何かツール導入を行う際に稟議に図るときにも説明がしやすいです。
ちなみにお恥ずかしながら社会人になってから新聞を契約したことは無かったですが、日経電子版を契約しました。
以上です。
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