嘘と中傷と劣等感

人間は平気で噓をつく。

意図的に相手を騙すこともあれば、無意識に自らの記憶を改ざんして事実と違う発言をすることもある。

人間はよく他人を貶める。

悪意を持って中傷することもあれば、自分の経験の中で固められた固定観念から気付かぬうちに差別的発言をしてしまうことがある。

人間はすぐに見栄を張る。

他人の成果を語ったり、事実を歪めて誇張して表現したりして自身の価値を誇張する。

社会という潜在的な牢獄に囲われた人間は、その社会の中で有利に生きるため、より優越的な位置に身を置けるように虚言を発する。

自分を過度に大きく見せたり、他人を見下したりすることで優越感を得る。

そして、その背景には劣等感がある。

意識下であるか無意識下であるかにかかわらず、秀でた人間に対して抱く劣等感を和らげるために自身に優越感を与えようとする。

嘘や中傷で自分自身の能力は上昇せず、それは自分への精神安定剤でしかない。

社会的な優劣ではなく、自分自身がより高い能力を得るためにその時間と労力を消費すべきである。

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