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生きていく上で大切なことは故人様が教えてくれた

皆さん、初めまして。さちはるです。

皆さんは、葬儀司会の仕事ってどんなイメージをお持ちですか。悲しみの席でしめやかに、低い声で涙を誘うような喋りをする…黒い制服を着て、髪はひっ詰めて化粧っけのない顔をした中年女性というイメージでしょうか。

自分で書いていながら、あまりにもステレオタイプな表現に恥ずかしくなってしまいました。

私が葬儀司会をするようになって、かれこれ20年以上が過ぎました。2006年には厚生労働省認定の葬祭ディレクター1級を取得しています。

こんなに長い間、葬儀司会が続いているのは、葬儀の仕事は一つとして同じものがなく、ルーティンな事が不得意な私にとって、とても性に合った仕事だったからと言えます。それと同時に、色々な人の人生を垣間見られる仕事だから、とも言えます。

そして、私自身、葬儀司会の仕事から色々なことを教えられ、成長することができました。(と自分では思っています)

私は、けっこう色々な啓発本や生き方の本を読みましたが、どんな書物よりも、故人様に生きる上で大切なことを教えて頂いた気がします。

冒頭に、「葬儀司会の仕事ってどんなイメージをお持ちですか」と書いたのは、「考えたこともない」「死にまつわる仕事は暗いイメージ」などネガティブなイメージがまだまだ多いかな、と思ったからです。最近は、葬儀社さんのテレビCMも増え、壇蜜さんも以前は葬儀社に勤めていたとのことですから、少しずつ変わってきたかもしれません。

正直、以前は相当な偏見があったことと思います。それは2008年公開の映画「おくりびと」の原作、荒木新門氏の「納棺夫日記」に描かれております。

東日本大震災で、死は遠い先のことでなく、明日起きてもおかしくない日常に直結したものだと、多くの人が悟りました。その後の終活ブームなどを経て、お葬式の形も「家族葬」「直葬」となり、今、コロナ禍で新しい生活様式が求められ、より小さいお葬式や「リモート葬」へと変化を続けています。

私たちが接する死は、「お身内の死」や「知人の死」、そして、「芸能人の死」などです。私は、人がお亡くなりになってからめぐり合うご縁で、三千人を超える故人様の司会を担当させていただきました。「他人の死」と向き合うことで知ることのできる大切なことをたくさん学ばせていただきました。

私自身、葬儀の仕事との出会いと自分の人生の岐路がリンクしていたこともあります。家族のあり方から宗教と人との関係、自分の生き方などさまざまなことを教えていただきました。

このnoteに、私が故人様から教えていただいた「生きていく上で大切なこと」を書き綴っていきたいと思います。

どうぞ、宜しくお願い致します。    

                             さちはる




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