「シンプル英文法」の前書き

これまで50人くらいの日本の中学生や高校生に、家庭教師や塾講師として、英文法を教えてきました。教えているうちに、「どうすれば英文法のルールをシンプルに教えられるか」を考えはじめるようになりました。この考え方を「 #シンプル英文法」と呼ぶことにしましょう。

たくさんあるように見えるルールを、なるべく少ない法則でまとめていくとどうなるか。シンプル英文法は、ある意味で物理学に似ています。ちょうど、リンゴの落ち方や鉄球の落ち方から、落下物一般に当てはまる法則を導き出すような作業に似ています。個別的なルールから一般法則を導き出すことでこぼれ落ちてしまうもの(例えば、紙の落ち方とリンゴの落ち方が現実問題としては違うという当たり前なこと)もあるでしょうが、得られるもの(なぜ紙の落ち方とリンゴの落ち方が違うのかを考えはじめる土台となるし、未知の物体を落としたときにどうなるか考えることもできるようになる)もまた多く存在すると思います。

このシリーズでは、これまでに私が考えてきたシンプル英文法について、紹介できればと思います。「シンプル英文法」では、私のオリジナリティーはあまり気にしません。おそらく、「シンプル英文法」で主張されることの多くは、すでにどこかで誰かが主張していることだと思いますから。

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