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【EURN】ユーロナブのじっちゃま発言まとめ&銘柄分析‼️[じっちゃま注目銘柄]

【EURN】ユーロナブとは?

ユーロナブは、ベルギーのアントワープに本社を置く、2003年設立の石油タンカー運輸会社です。子会社とともに、世界中で原油の出荷と保管を行っています。 それに加えて、定期保守、海運人事管理、保険関連サービス、燃料補給・調達、新造船契約前後のコンサルティング・技術サポートなども提供しています。

同社は、2020年時点で、V-Plus船2隻、VLCC船42隻、スエズマックス26隻、FSO船2隻を所有および運航しています。

ちなみに、ユーロナブのHPの用語集によると、V-Plusは32万重量トン以上の超大型タンカーを、VLCC(Very Large Crude Carrier)は20〜32万重量トン級の大型タンカーを、スエズマックスは積荷を搭載した状態でスエズ運河を通航できる最大サイズ(12〜20万重量トン級)のタンカーを指します。
また、FSO船は、”貯蔵設備を持たない浮体式生産設備、固定式生産設備、陸上生産設備等から原油を受け入れて船体内の貯油タンクに貯蔵し、輸送タンカーへ積出する船”(引用:https://www.modec.com/jp/business/floater/fpso/)との事です。

このように、ユーロナブは石油タンカーを自社で保有して石油の輸送を行なっています。そのため、今後コロナが収束し、石油やガソリンの需要が増え始めると需要が大きくなっていくと予想されます。
下記(四半期別売上高推移)の通り、目先の業績はあまり良くありませんが、中長期的に見れば今が買い場であると言えます。

じっちゃまも、YouTubeのLIVE配信にて、
”(EURNに関して)VALEなどのシクリカル株、市況株は良い時に買うのではなく、悪い時に買うのが慣わし。買うタイミングは今だと思う。”(2021/3/20)
とおっしゃっています。

じっちゃま発言まとめ

3/20 じっちゃまYouTubeLiveより】

(46:07)「DACやSBLKが上昇したのは何故でしょうか?」
→「DACに去年注目した理由は、コンテナ船の需給関係がものすごく引き締まってきたなぁという風に感じたので、ダナオスを紹介しました。(音飛び)。アメリカにクリスマス用の商品を出荷しなくてはいけないというようになった時に、その直前に世界の経済がぱたっと止まってしまったので、コンテナ船も止まってしまったんですよ。それで、空箱のコンテナが世界のいろんなところに放置されてたわけだども、そのコンテナの分布・所在地と、今急いで出荷しなくてはいけないという中国のニーズ、それが大きなミスマッチを引き起こして、それでコンテナ船の用船料が上がったんですよ。それが推奨の背景ですよね。SBLK、こちらはコンテナ船ではなくて、ばら積み船です。ばら積み船は、顧客がコンテナ船とは違って、石炭、鉄鉱石、大豆などの穀物しむけ先は中国が多く、オーストラリアやブラジルなどから出荷されます。こちらは、すごく中国経済の先行きに非常に影響を受けます。それから、もう一つ、ばら積み船に関して言えることは、過去20年で今もっとも新造船の数が少ない。そして、古い船は今どんどんスクラップになってるわけだけども、その関係で需給関係がしまってきているということです。それが、推奨の背景にあります。基本的にその構図は崩れていないと思うけど、中国は環境への配慮から、中国での製鉄を少し抑えろという指示を出していると聞いています。そのため、目先ではSBLKの株価は下がるんじゃないかと考えています。だから、もしこれから入りたいと考えるんであれば、ばら積み船のファンダメンタルに半年遅れて、いま需給関係がしまってきているのは、タンカーだと思う。経済再開で、自動車とかが動き始めて、石油・ガソリンの消費が増え始める。タンカーのビジネスっていうのは、どれだけ石油がサクサク消費されているかの関数です。今後、需要が減るか増えるかでいうと、需要は増えていくと思います。ここらへん(EURN)はまだ相場になっていない(株価が上昇していない)んだけど、今僕が注目しているのはタンカーです。そして、新造船、新しいタンカーの建造、それはばら積み船のケースと全く同じで、今過去20年間で最低になっています。一方、環境基準の評価とかで、黒煙をどんどん出す旧式なタンカーは廃船にしなさいという圧力がかかっています。そういった意味でも、これからタンカーの需給関係というのは引き締まっていくんじゃないかと考えています。」

(1:16:35)「EURNなぜ今なのでしょうか?」
→「今タンカーの用船料はすごく安いです。だから、ユーロナブの売上高は、バコーンと落ち込んでいて、ファンダメンタルズからではとても買えるような決算を出していない。でも、ここら辺の市況株というのは業績がいい時に買うんではなくて、業績がボトムを打ち始めた時に買うのが慣わしですよね。だから、他の銘柄でいえば、鉄鉱石のVALEや銅のフリーポートマクボランとかね、そこら辺が典型的なシクリカル株だけども、業績はまだ完全には回復していません。だから決算を手がかりにして買いにくいよね。もう少し丹念にファンダメンタルズを見て、需給関係を見て、いつ用船料がボトムアウトするのかを手がかりにして買うべきだと思います。タイミングは今だと思う。」

(1:18:17)「EURN現在ホールドしてます。ポストSBLKのような上昇を期待しています。」
→「はい、それでいいと思いますよ。船のアナリスト、6人くらいしかいないけど、みんな大体おんなじこと言ってるよね。SBLKで起こったことはEURNでも起こる。そういう風に考えている人が多いと思います。」

(2:09:26)「EURNやTNPの降り時」
→「はい、それはその時になってみないとわからない。そんな遠い将来の計画は僕は立てていません。」

(2:20:08)「EURN、TNP相違点があれば。」
→「TNPはサコスエナジーですね。ギリシャの会社です。バランスシートは、ユーロナブよりも遥かに悪いです。だけれどもギリシャっていうのは海運の国で、多くのタンカーがギリシャ籍なんですよ。その関係でギリシャには海運で経験豊かな経営者がたくさんいます。TNPもそのうちの一社です。バランスシートは、ユーロナブよりも劣るから、ホームラン狙いの人だったらTNPを買うという手もある。多分、今後景気が上向いていくことを考えれば、TNPのバランスシートの悪さは今はそれほど問題にならないと僕は考えています。だけれどもそれは保証できない。で、ユーロナブはアントワープ(ベルギー)に本社がある会社です。非常にそろばんのたつ経営者がやってる会社です。だからタンカー市況が低迷してる時でも、それを利用して、どんどん所有タンカーの数を増やしてきたグロース株的な経営のされ方がしてる会社です。それにもかかわらずバランスシートもしっかりしてる。要は、非常に商売の上手い人たちが経営しているということです。」

つまり、じっちゃまの発言をまとめると、
『SBLKは、バラ積み船の会社であり、バラ積み船は新造船が過去20年で最低かつ、古い船がスクラップになり、需給が引き締まった結果、業績がボトムを打ち始めた。SBLKに半年遅れて、バラ積み船と同じ状況にあるのはタンカーであり、タンカーの会社の中でバランスシートがしっかりしており、経営者も優秀なのがEURNである。』ということですね。

4/4 じっちゃまYoutubeLiveより】

(53:55)「ユーロナブ買い増し検討してます。」
→「はい。あのー強気は変わってないけれども、でも新興国の製造業購買担当者指数とかみてる?ひどいぜ、数字。ちょっと言うとね。中国の製造業購買担当者指数は、3月50.6ですよ。2月は50.9、1月は51.5、12月は53、11月は54.9。だから、去年の11月の54.9からさ、毎月毎月毎月毎月、中国製造業購買担当者指数高度を失っているわけですよ。だから、今中国経済いいという風に言われてるけども、モメンタムはだんだん鈍感しているわけですよ。失われつつあるわけですよ。なんで、まあ中期的に見ればね、タンカー市況とかはいいと僕も思うよ。思うけども、ごく短期ではそんなめちゃくちゃ強気なさ、今買い乗せしなきゃいけないとかさ、そんなことは僕は全然思ってないよ。その、向こう2年とか3年でプレイアウトするトレンドだと思っています」

(2:32:11)「EURN、NTR、ホールドでいいでしょうか?」
→「はい、いいと思いますよ。」

(2:57:17)「EURN 中期目線で上だと思いますが、集中投資した場合に目先はハイテクなどの上げを享受できず機会損失になる可能性を危惧しています。アドバイスをいただきたいです。」
→「そう思えば、ハイテク買えばいいんじゃないの。それはあなた次第ですよね。ユーロナブ自体は全然悪くないと思うよ。でももっと他に早く激しく上がる銘柄があるんだっていう風にあなたが感じるんだったら、それを買えばいいだけじゃない?」

業績

通年での売上高推移は、以下のようになりました。(Yahoo!Financeより、筆者作成)

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四半期別での売上高推移は、以下のようになりました。(Yahoo!Financeより、筆者作成)

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純利益、営業キャッシュフロー、売上高の推移は、以下のようになりました。(Yahoo!Financeより、筆者作成)

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純利益>営業キャッシュフローとなっており、かつ営業キャッシュフローが直近三年で増加していることから、初心者の筆者でも確認できる最低限の財務健全性はあるといえます。

営業キャッシュフローマージンの推移は、以下のようなりました。(Yahoo!Financeより、筆者作成)

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一株当たり業績

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DPS:一株あたり配当
EPS:一株あたり利益
CFPS:一株あたりキャッシュフロー
SPS:一株あたり売上高

株価

日足でのチャートは以下のようになっています。

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週足でのチャートは以下のようになっています。

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以上になります。

今後もこのように、銘柄ごとにじっちゃまの発言と企業の業績をまとめていきたいと思いますので、よければフォローをお願いします。

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