予算の魔法
山田は会社の予算を作成するのが嫌いだった。毎年、上司から無理な要求をされて、どうにかして数字を合わせなければならなかった。しかし、今年は違った。山田はインターネットで見つけた魔法のサイトにアクセスし、予算作成の依頼をした。すると、数分後にメールが届いた。添付ファイルを開くと、予算表が完成していた。しかも、上司の要求をすべて満たしていた。
山田は喜んで予算表を提出した。上司は満足そうにそれを受け取った。山田は魔法のサイトに感謝した。そして、サイトに書かれていた注意事項を読んだ。
「このサイトはあなたの願いを叶える代わりに、あなたの魂の一部を頂戴します。ご利用ありがとうございます」
山田は驚いて画面を見つめた。しかし、すでに遅かった。彼は自分の体が少しずつ消えていくのに気づいた。そして、最後に残ったのは予算表だけだった。
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