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【「引き寄せ」ができる科学的理由】私たち人間はどこから来たのか?(3)

「引き寄せ」を科学する。

引き寄せとは何か

 さていよいよ本題の引き寄せについて話をしていくわけであるが、最近は非常にポピュラーになっているものの、まだあまり知らないという方もいるかも知れないので、少し説明をしてみたい。

引き寄せは一言で言えば、ポジティブな思考によって良い波動が生じる結果として現実に良い波動を引き寄せることができ、そのことで健康や富など自分の思いのままに現実を動かすことができるということをいう。
その根底にはこの世界のあらゆるものは、波動というエネルギーからできているため、その波動が同調すれば目の前の現実も変えることができるはずという発想がある。
 もちろん現代の科学で証拠を持って証明された事柄ではなく、wikipediaには「引き寄せの法則を裏付ける実証的な科学的根拠はない」と書かれ、「疑似科学」であると断言がされている。

 しかしながら、多くの人がご存じのようにその実例や体験談は世界中で数え切れないほどあり、その存在についてはほぼ間違いがないのではないかと思っている人は相当いると思われる。
 さらに実践をしている人の数も最近のSNSでの情報共有の速さも相まってかなりの人数になると思われる。
かく言う私も引き寄せについては、現実に日常的に試みており、あくまで自分自身の考えではあるが、年間数百万円の利益を引き寄せによって得た経験を持っている。

引き寄せの世界でよく言われていること

 引き寄せについては、その魅力的な効果から、実にたくさんの人がそれにチャレンジしていて、そのためのツールやあるいは有名な海外の出版書なども巷にあふれているが、その中でも特によく言われていて実に説得力のある話がある。
まずそれを書いてみたい。

 それは「過去も未来も実在しない」という事である。
あなたの中には生まれてきてから現在までの累々と積み上げられてきた歴史の記憶がある。そして人類のこれまでの歴史についても学んで知っている。さらに宇宙の歴史さえも学習の結果、その頭脳の中に記憶を持っている。
 しかしそれは実在する現実なのか。
実在するというのは、「今ここに存在する」ということである。
宇宙の歴史も人類の歴史も、あなたの人生の歴史さえも、すべては今実際に確かなものとして実在するものではなく、それは単に記憶の中にある「情報」に過ぎない。

あなたは昨日の夜ステーキを食べたのかも知れないが、それは脳の中にある情報でしかない。
 「世界5分前仮説」というものがある。バートランド・ラッセルによって提唱された思考実験であるが、「世界は本当はたった5分前に始まったのかもしれない」という仮説である。そしてこれを確実に否定することはできないとされた。
 あなたが昨夜ステーキを食べたという事実は実際にはなかったかもしれず、ただ「そのような経験があるという嘘の情報」があなたの脳にインプットされていたとしても、あなたはそれが真実かどうか確かめようがないのである。
 つまりあなたの経験という記憶は、今現在実在するものでなく情報に過ぎないのである。

 未来についてはもっと分かり易いであろう。今日起こるすべての事さえ私たちは何一つ経験をしていないということは容易に理解できるはずだ。
このように過去も未来も「いまここにはない」ものであり、それは単なる思考の中にさも現実にあるように感じられている「情報」に過ぎない。
 私たちは、過去も未来も現実には経験しないで「それに思いを馳せ続けている」ものなのである。

そして人々のほとんどが、今目の前にある現実に注視することを後回しにして、この「実在しない過去と未来」を世界のすべてかのように感じて、
あれこれ考えることで人生の大半を浪費していることこそ、人々が自分の思うように世界を構築できない理由の主要なものであると考えられるのである。

(4)へつづく。





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